七月、あれこれ

七月も,もう下旬。
新型コロナのものすごい感染爆発、八戸市も過去最多が続いています。
そして不安定な空模様。
豪雨もまた油断ができません。
どうか皆様に何事もありませんようにと、お祈り申し上げます。

さて、最初の画像。
川柳のともだちのなかはられいこさんが川柳句集
「くちびるにウエハース」を刊行なさいました。

「散華詩集」(1993年)「脱衣場のアリス」(2001年)に続いての3冊目になります。
れいこさんはあとがきに
「出会って35年になるのに、川柳がナニモノなのかいまだにわからない」と書かれています。
おお、あのれいこさんもそうなのか、ってすごく安心しました。
何をどう書けばいいのか、川柳を書くたびに悩む私にとって、
すごく心強い言葉でした。
「くちびるにウエハース」から、特に心に響いた作品勝手に少しだけ書かせてください。
(解説で「無敵のアリス」を書かれている荻原さんとなるべく被らない作品にしました)

 ちがうから曇り空とも童話とも
 お別れね壜の中身を当てたから
 あけがたの夢に出てきたけむりでしょ
 豆電球が(おやすみ、さくら)ぽっと点く
 ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ
 ほうふくとつぶやいてみる酢の匂い
 百人の腹筋揺れて冬の原
 魚の腹ゆびで裂くとき岸田森
 サボテンに赤い花咲くそうきたか
 顔だったところにできる水たまり
 あいさつの終わりにちょっとつける雪
 席に着くアタマヲクモノウエニダシ
 はらはらと金輪際が降ってくる
 撫でてやる日本列島きゅーと鳴く
 家々のあかりを編んでゆく仕事

もうこの辺でやめておきます。
もっと読みたいと思われた方は、
発行所 ㈱左右社にお申し込みください。
れいこさんの川柳は、何気ないこと、ものを自分に引き付けて
それ以上でもそれ以下でもないものを提示してくれます。

その情景がくっきり見えるのです。
それはきっと、ぎりぎりまで言葉を選び抜いているからだと思います。
私はいつもフラフラしていて怠け者ですが
れいこさんの川柳によって軌道修正させられるのです。
こころが弱った時に、れいこさんの川柳を読んでいると、
会っておしゃべりしているみたいな安心感をもらいます。
「くちびるにウエハース」、おめでとう!
素敵なたくさんの川柳に心から「ありがとう」です。

 

ネコの話にいきます。

な~こ。
4月に病気になったな~このことのですが、
6月5日の早朝に旅立ってしまいました。
享年14歳。
な~この闘病生活はおよそ一か月半でした。
あっけない思いもしますが、それだけ投薬や通院、点滴と、ストレスのある辛い思いを
しないで済んだのだと、ずっとずっと自分に言い聞かせています。
な~こ、病院が大嫌いだったから…

風除室のてっぺんの棚の上が大好きでした。
ひゅんひゅん駆け上がって、のんびりゆったり辺りを見回していました。

 

この画像はものすごく風の強い日に外を見ている時のもの。
ともかく外を見るのが大好きでした。
雪の日も嵐の日も、窓を開けて外の匂いを嗅いでいたものです。
あどけないような表情が可愛いね、な~こ。

お魚も大好きでした。
特にカツオとマグロ。
他のお魚を買って来た時もこのようにまずはチェック。
まるで食欲がなかったのに、5月27日にカツオの刺身と
焼いたものをみて「みゃーみゃーみゃー」鳴いて、むしゃむしゃ食べたのでした。
でも次の日から、ぱったり水も食べものもほとんど口にしなくなりました。
この日の嬉しそうな声と姿が今でもはっきりと思い浮かびます。
食べられないのに食べたことは、奇跡みたいでした。

な~この毛色は明るいので、顔の表情も実に豊かでした。
娘がおもちゃを見せているときのもの。

 


去年、じろを病院に連れていこうとしたら逃げ回って、
な~こも一緒に隠れていました。

 

今年の5月17日に撮影。
少し具合が良かった時。
でもきっと我慢していたんだろうな。
な~こは2011年に福島県から保護されたネコでした。
詳しいことはよく解りませんが、2011年の秋ごろに
避難準備区域の山の方面で保護されたらしいです。
その時期に入る事のできた避難準備区域を調べてみたら、
楢葉町南相馬市などがありました。
その後、シェルターや一時預かりさんのお家にいて
2015年の1月に娘が譲渡会で出会って、家に来てくれました。

 


な~このこの寝顔がとても好きです。
この写真、私の枕元にじろと一緒においてあります。
おだやかで優しくてちょっとやきもち焼きで甘えんぼのな~こ。
家のこになってくれてありがとう。
もっと一緒にいたかったよ。
そして、もっとたくさんの美味しいもの食べて欲しかったよ。


もしかしたら、じろがな~こを迎えにきたかもしれません。
そっちでななとじろと一緒に一緒に遊んでいるかもね。
うん、トラも一緒に我が家のネコ一家を作っているに違いにありません。
1年もしないうちに2にゃんを亡くすのはやっぱり堪えます。
でも、ぱんだ、さばみ、ありすがいるので、
まだまだ元気でいないとね。

3にゃんにいきます。

ぱんだ。
ぱんだは昼寝時になぜか隣を少し開けています。
誰か来ているのかなって思う時があります。

さばみ。
私をにらんでいませんか?
シャッターチャンスが難しいさばみさん。
ともかくすばしこくて用心深いんです。

 


ありす。
若いネコは無邪気で元気がお仕事。
そういえばじろも最初の頃はこんな感じだったなと。
どちらもハチワレなので、暗いところでみるとちょっと似ています。

今日の美味しいもの。
じろ、な~こ、ぱんだがずっとお世話になっている、かかりつけの動物病院に
持って行ったお菓子。
この町で創業50年以上にもなるお菓子屋さんの
創業以来変わらない味のミルフィーユ。
チョコレートのほろ苦さとクリームの甘さが絶妙です。

追記:今さらですが、川柳は自分の感じたり思ったことやものを
自分の言葉で書くというのを初心者の頃に教わりました。
師との手紙でのやりとりで指導を受けている時に
「それはあなたの言葉ですか」という叱責が、今も私の川柳の根っこにあります。