「水脈」第26号

今日は、十二月らしいどんよりした空模様でした。
雨もパラパラ降っていました。
風もひんやりしてきました。
それなのに、今年の私は去年より元気です。
もしかしたら、最近飲んでいる「金時生姜」の粉末の
おかげかもしれません。京都の「京のくすり屋」という
ところのもので、「はなまるマーケット」の「おめざフェア」で
購入したものです。もしそのおかげだったら嬉しい。
このまま続けてみようっと。


今日の画像は、十二月一日から始まった
「はちのへ冬灯り(はちのへふゆあかり)」の
一枚です。市役所前のロータリーにあるヒマラヤ杉に
LEDのイルミネーションが飾り付けられています。
期間は、来年の2月20日までです。

こちらの提灯というか、雪洞というかも、なんか
ほのぼのします。雪が降ったら、どんな感じに
なるんだろ。その時にはまた写してきますね。


北海道の「水脈」26号を送っていただきました。
巻頭、岡崎守さんの「新巨頭・創出の時代」を
興味深く読ませていただきました。
川柳の六巨頭の功績、および概観の引用から始まり、
岡崎さんの目からご覧になった新巨頭を9人上げて
いらっしゃいます。
1、磯野いさむ、2、森中惠美子、3、墨 作二郎
4、尾藤三柳、5、(故)時実新子、6、脇屋川柳
7、(故)斎藤大雄、8、大野風柳、9、(故)今川乱魚、の
みなさんです。岡崎さんは、批判を受けるのを覚悟して
選出したと、文中で述べられています。
ちなみに、六巨頭と呼ばれているのは、
麻生路郎、川上三太郎、岸本水府、椙元紋太、前田雀郎
村田周魚、の六人です。ほとんどの人が明治20年代に生まれ、
昭和40年前後にお亡くなりになられています。
私のおさらいも兼ねて、六巨頭の作品を一句ずつ
紹介させてください。


孤独地蔵花ちるぬるを手に受けず   川上三太郎

俺に似よ俺に似るなと子を思い   麻生路郎

郷愁は今に生きてるよもぎもち   村田周魚

抱き上げて赤ん坊の目のたよりなし   前田雀郎

電柱は都へつづくなつかしさ   岸本水府

電熱器にこっと笑うようにつき   椙元紋太


「水脈」には「創連」というコーナーがあります。
4人一組で、一句ずつ句を書き連ねていきます。
前の人の句から言葉、あるいはイメージをその句に
折り込みながら4巡し、計16句で一巻となります。
今回は、私もゲストとして参加させていただきました。
おしまいの4人の4句だけ紹介させてください。


創連 SOUREN「グッドバイ」

生けすイカ再審請求却下され   靖政

永遠を知るとき甘い舌下錠   かなえ

バラ色の人間さまの地獄谷   守

存分に愛して地球にグッドバイ   百合子


もう一巻、悠 とし子さんをゲストに


創連 SOUREN「後にして」

せんそうは犬に喰わせてデュエットを   涼子

それぞれの虹を描いている楽器   とし子

チルチルミチルの後ろをゾロゾロと   あすか

象の隊列 亡国を後に後にして   笑葉

正直、むずかしかったです。
でも、いい経験をさせていただきました。
みなさん、どうもありがとうございました。

こちらの画像も、やはり冬灯りの続きです。
公会堂の建物や生け垣にもイルミネーションが
飾られています。

これらの画像は先週の忘年会の行きと帰りに撮ったものです。
ロータリーのぶんは行くときに、公会堂のぶんは、
帰りに会場からタクシーで回ってもらいました。


大仏のような女の手に眠る   玉

手をつなぐ帰りたくないふたりだろう   かなえ