「おかじょうき」2月号

今日は、晴れました。
日陰を歩くとひんやりして、
雪もまだそこかしこに残っていますが、
春めいた日差しが嬉しい一日でした。
仕事の終わり近くに、カラスが鳴いていましたが、
その鳴き声もどこか伸びやかで、
久しぶりに心和むものがありました。
ああ、でも、「連衆」の締め切りが来月早々です。
そうそう、「おかじょうき」の「0番線」の「青」も
作らなければ。玉さんも選者です。
こちらです。

   ↓

http://www.okajoki.com/toku/0line.html

よろしかったら投句をお願いいたします。


その「おかじょうき」の2月号が届きました。
面白いです。読み応えがあります。刺激されます。
前号「無人駅」鑑賞のコーナーにこういう句がありました。


元気でねって雪はこんなに深いのに   吉田州花


うらめしそうなつぶやきが、さりげなくて可愛くて、
あらためていいなあと思いました。
このコーナーを担当のむさしさん曰く
「吉田州花さんが過去の大いなる遺産をひきずりながらも
変身し始めたように思う。無に帰って歩き始めたら
オソロシい世界が開けるかもしれない。」
この句と評に刺激されて、おこがましくも、
私も「無人駅」から、これと思う句をチェックしちゃいました。
以前、ここに書いた「連衆」の森さかえさんの
「どーだ」理論を参考にして「どーだ度」の高いものも
選んでみたのですが。
今回は、女性だけ12句とさせていただきました。
あくまでも、私の乏しい感覚からの「どーだ」です。


空壜のままでいいのに重くなる   ひとり静

悪あがきぽぽん発芽の途中です   まきこ

わたくしを見ると感電するみたい   まみどり

受話器置く指の痺れがまだ続く   山田楓子

レンタルのDVDとおまけの月と   守田啓子

寒の雨あしたの寒さばかりいう   吉田州花

温もりは覚えているかシクラメン   北里深雪

たらればの川で溺れてます かしこ   熊谷冬鼓

三尺の雪をどかしてほらここよ   坂本勝子

真夜中のシンガポールがふと匂う   坂本トシ

還暦をユニクロで買う赤・青・黄   滋野さち

鍵穴に言い訳なんかされちゃって   土田雅子


「どーだ度」の高い低いはありますが、
それぞれに「どーだ」していませんか?


そうめんチュルン女の強さみせてやる   玉

こめかみに来るセキレイは泣き上手  かなえ