「風」79号


今日は、すっかり冬。
寒の戻りのじんわりした寒さが
こたえました。
少しずつの暖かさに慣れてきた体に、
この寒さはいっそうのものがあります。
北国の春は、ホント、気難し屋さんです。
でも、今日は特別みたいです。
全国的に荒れ模様だと、ニュースでやっていました。
こちらも、さっき雪が降って、アスファルト
黒々と濡れています。
駐車場はうっすら白くなって、
明日が思いやられます。
帽子、手袋、厚い方のダウンにしようかな。



「風」と言う川柳誌があります。
今日の画像がその表紙です。
川柳と十四字詩が載っています。
十四字詩とは、十四音字の短詩型作品と言えば
いいのでしょうか。
その十四字詩を、今まで漠然としか知りませんでした。
でも、今回から作品鑑賞の機会を与えられ、
遅まきながら、ただいま勉強中です。
表紙の裏に清水美江さんの作品が載っています。
ここで、いくつか紹介させていただきます。


清水美江句集 77(1895〜1978)

冬の鋭さ南天に出る

畳の色へ嫁の荷が着く

女の悟り玩具にもなる

泣く手おとこをしかと捉える

梅雨の気配を匂う革靴


少ない抽出で申し訳ありません。
確かにこれ以上書くと、説明になってしまいそうな
ぎりぎりのところでの表現だなと思って
読みました。
そのぎりぎりの形から、どこまで読み取れるのか、
私の乏しい人生経験からでは、おぼつかないこと
しきりですが、なんとか読み取りたいと
思っています。
そして、読ませて、選ばせていただくことにより、
私もまた、たくさんのことを学ばさせていただいて
おります。


明日は、時実新子先生の祥月命日「月の子忌」です。


人間を振るとケモノが落ちてくる   玉

いつまでも他人のそら似鏡拭く   かなえ