「おかじょうき」6月号

   


今日は、雨。朝は、それでもかろうじて傘を
持たなくてもよかったのですが、10時ぐらいから
しとしとしとしと、音もなく細く静かに降り始めました。


雨の糸金糸銀糸は花嫁に   玉


今日の雨は、「花嫁」でなく「サムライに」と
言いたいような、そんな雨の空でした。
サッカー、パラグアイ戦、負けちゃいましたね。
すごくすごく、いい試合でした。
ひたすらに、ボールを追いかけ、喰らいつき、走り続ける
姿に、ただただ、釘付けになっていました。
今日、職場でも話題になって、みんな感動と悔しさを
滲ませながら、熱く語っていました。
今、こうしてブログを書きながら昨日のパラグアイ戦のこと、
あれこれ考えています。
私ごときが言うのもおこがましいのですが、あのがむしゃらに
戦う姿に、人間とは、生きるとは、という根源的な問いかけを
見たような気がしました。
ぶつかり、転がり、走り、蹴る、45分×2回、延長戦15分を2回、
そしてPK戦。まさに、まさに死闘でした。
素晴らしい時間を、本当にありがとうございました。

(昨日のブログ、サッカーの試合に気を取られヘンテコリンな
文章になっていましたので少し訂正しました。ああ、恥ずかしい)


さて、「おかじょうき」6月号がきていましたが、
紹介がすっかり遅くなりました。
また、「無人駅」から好きな句を書かせていただきます。


シマウマの縞からうまく逃げたけど   ひとり静

まぼろしを産んだ気がする濃い香り   まきこ

泣かないと決めた泣き虫冬を越す   むさし

群れるのが好きで嫌いで楕円形   守田啓子

春嵐ビオラ一輪少年僧   吉田州花

そうだよねぇそうだよねってそれっきり   熊谷冬鼓

チューリップ葉っぱに乗って生きている   坂本勝子

化け猫になるのが待ち遠しい春だ   滋野さち

好きになどなるかと好きになっている   杉山太郎

誕生日ゆれっぱなしの昨日今日   中道文子


0番線の「森」、なんとか出せてほっとしています。



今日は、「神明様」と呼ばれる「神明宮」のお祭りです。
画像は、境内の様子。あいにくの雨で人出があまり
ありません。6月30日の夏越の祭りを、この街では、
「神明様」と呼んでその宵宮を心待ちにしています。
この「神明様」のこと、昨日の地元の新聞に載っていました。
少し、引きます。
『――シンメイサマは、別に"月の輪祭""茅(ち)の輪祭"とも
呼ばれるように、神明宮の社前に大きな"茅"の輪がかけられる。
この輪をくぐることにより、今年前半の罪やけがれをはらって、
残る半年の無病息災を祈る祭りである。(略)"茅の輪"の
由来は、須佐之男尊蘇民将来に助けられた恩に報いるために、
茅で作った小さな輪を腰に下げさせ夏の疫病から救ったという
故事によるものという――(略)』(デーリー東北新聞 6/29)

ここから、この街の夏が始まるのです。
ちなみに「神明様」ではサクランボが売られていますが
昔、この街では「神明様」まで、サクランボを食べないように
していたと聞いたことがあります。


浴衣着て夜店あっちゃんどこですか   玉

わたあめふわりふわりあっちゃんが笑う   かなえ