十一月が

今日は、風もこの季節にしてはまだ暖かくて、
空もすっきり晴れ渡り、家にじっとしているのが
もったいないような天気でした。
ということで、インフルエンザの予防接種に行って
きました(笑)。こういう事は、晴れた日のほうが
気合いが入っていいのです。
料金は2100円。久しぶりの注射、ちょっと痛かった(笑)。
以前は予防接種をしたことはありませんでしたが、
この頃はやっぱり心配。冬も川柳で出かける予定が
あるし、予防しておくに越したことありません。

今日の画像は、その帰り道の一枚です。
この街にざくろの木があるのが驚きでした。
酸っぱそうだけど美味しそう、と思いながら
写してきました。


「川柳作家全集」は佐藤美文さんです。
美文さんは、「7、7」の「十四字詩」を書かれています。
好きな十四字詩を選ばせていただきました。


ひとり娘に持たす湖

蛍光灯はためらわず消え

約束だけを残すてのひら

傘持って出る曖昧な語尾

あわだち草も旅は道連れ

そろそろいいか餃子定食

暦を剥がす水の温もり

小さな庭に風も小さく

風に芯ありコスモスの意地

雪の降る夜へ続くお話

片仮名語から学ぶ秋場所

春の噂を通す針穴

机の奥の遠浅の海

俺もそうだが雨もおしゃべり

正直者の長い小便

月に照らされ丸くなる屋根

一片の雲榛名晩秋



最初は、「5,7,5」を読み慣れた者からすれば、なんだか
ぶっきらぼうな感じなリズムでしたが、読み進むうちに
これはこれでいいんだという思いにさせられました。
むしろ、これ以上書き込むと、余計なものが出てきそうで
このきっぱり感が、小気味いいのです。
「十四字詩」の世界は、辛口のお酒に似た味がしました。

こちらの画像はわが家の果物置き場(笑)にある果物たち
林檎だけが弘前産、あとの葡萄、ラ・フランス、柿は
地元産です。旬から少しずれたかもしれませんが、
今頃の時期の果物は、出盛りの頃に比べて凝縮された
甘さがあるように思われます。

こちらの画像は、昨日の通りがかりの一枚。
風に吹かれて今にも飛ばされそうな木の葉たち。
うす曇りの空に、けなげです。


百の口持って女をやめました   玉

落ち葉踏む言いだしっぺはまた私   かなえ