弘前へ 後篇

今日も、日中はお日様が顔を出していて、
大寒のわりには、さほど寒さを感じませんでした。
この街は、雪が少ない代わりに寒さが半端ではありません。
朝のアイスバーンは殺人的な張り詰め方をしています。
そして、青森市弘前市は、雪が半端ではありません。
新聞やテレビによると、毎日毎日すごい量です。
どうか皆様、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
私も、凍った道に滑らないよう、気をつけて歩きます。


昨日は、職場の送別会があって、ちょっと夜に出かけていました。
大寒の夜に相応しい寒さで、ちょっと震えあがりました。


最初の画像は、この間のほぼ満月に近いお月さま。
午後の空にぽっかり出ていました。


さて、新春川柳大会後篇です。


こちらの画像は只今作句中というところですね。
席題は「響く」と「りんご」。
書き垂れの字は松山芳生さんが書かれました。
すごく力強くて、堂々としていますよね。


こちらは、優勝カップ


そして、トロフィー。



参加者は126名と一匹。
ニコも会場にいて、ずっとおとなしくしていましたよ。
文台の艸太郎さんと哲也さんのお二人はきびきびしていて、
見ていて気持ちよかったです。
全体の句の印象は、ユーモアとひねりの効いた句が多かったかな。
以前は、もっと北国の風土性を感じさせる、重い句が多かったのですが、
今回の大会では、そういった句が少なかったようです。
それとも、選者にもよるのかな。
入選句は発表誌が来たら載せたいと思います。
一句だけ、記憶している句があります。


工藤青夏選、「濃い」


天位  いただいた角膜で見る青い空   丸山あずさ


会場がどよめきました。
あずささんは、大会の成績も17位でした。
本当におめでとうございます。

で、私なんですが、まるっきりふるわなくて、
むさしさんの「響く」で平抜き一句

ひとの世に重低音のとおせんぼ   かなえ


そして、「我洲杯」「活」の五人選で、蒼鬼さんから平抜き一句

吸って吐くあなたと同じ色の息   かなえ


の二句だけという惨憺たるものでした。
うーん、情けない。反省しています。




懇親会の一コマです。
会場が大いに沸きました。


傷口にこツんと触れるお月さま   時実新子


時々、思い出す句です。


寒満月 奪わなければ奪われる   かなえ


「ラ・セーヌ」の「奪う」で新子先生から特選をいただきました。

「評」一人の男を中に、これは闘い。奪い合う、そんなことは
したくないけれど、奪わなければ奪われるという図式が女を駆りたてる。
寒満月という適語を得て、ピンと句品も保たれた。


最近、こういう句が書けなくなりました。
でも、ふと、書きたいとも思ったりします。
時実新子展が今徳島で開催されています。
   ↓
http://www1.cts.ne.jp/~shinko/news/index.html

川柳も募集しています。
「雑詠」と「走る」。
書けたら投句したいのですが。。。


こちらは、弘前でいただいてきたお土産です。


霜石さんの会社でお年賀に配ったものだそうです。


そして、「バナナ最中」。
バナナフレーバーが施してある、白餡の最中。
バナナが高価でおいそれと口にできなかった時代に考案された
ものだそうです。
お心遣い、ありがとうございました。


あずささんからいただいたストラップ。
一個作るのに、二時間かかるそうです。
娘の分までいただきました。
きらきらと、とっても綺麗。
あずささんの心がこもっているのを感じます。
本当にありがとうございました。



今日の句、「あさひな」の忘年句会の時のものです。
玉さんは「過去」の題で、私のは「未来」の題で。


紙しばい屋が来ないよっぽどの事   玉

明日がありそうでアンモナイトを裏返す   かなえ