「おかじょうき」1月号



今日は、朝方に−8度というギリッとした寒さでした。
それでも、昼近くにはプラスの気温になって、
空も青く晴れわたり、ちょっと一息つけたかな。
久しぶりに、仕事帰りに街中に寄って買い物をして
きました。
昨日からスケート国体が開催されていて、街のあちこちに
旗がひらめいています。
終わるまでには、ちゃんとした画像を撮ってお届けしたいと
思っています。
文房具屋さんの本売り場に寄って、文庫本4冊を購入。
そして、いつものデパ地下の食品売り場へ。
そこで、ばったりたまに行く洋服売り場のお姉さまと
遭遇。
お姉さま「あらー元気?風邪ひかないでいた?」
私「おかげさまで。今年はおバカさんになったみたいで
元気よー」
お姉さま「年取ると、免疫力がついて風邪ひかなく
なるのよー」
うん、また、ひとつ覚えました(笑)。


最初の画像は横浜の「赤レンガ倉庫」です。
この間、娘が友達の結婚式に行ってきたときに写したものを拝借。
地面に雪がないのに感激。
なんて、すっきりしていることでしょう!


そして、こちらはお土産の「赤い靴」のチョコレート。
「横浜チョコレート」と箱に書いてあります。
可愛過ぎて食べられませ〜ん(笑)
奇しくも今日は、「赤い靴」の詩を書いた野口雨情の
忌日、「雨情忌」でもあります。



さて、「おかじょうき」の1月号が届いています。
今号は「第15回杉野十佐一賞」の発表号です。
     
    ↓
http://www.okajoki.com/tosaichi/15th/index.html


特選句の


「不協和音ですか」エー出汁が取れます   熊田勝利

には、正直、驚きました。
どこからこんな発想が生まれるんだろうって、
一読、唖然としました。
広瀬ちえみさんの選評もよく書かれていて、
不勉強な私にもとてもよく解りました。
川柳の足取りの多様さを、つくづく思ったことでした。



無人駅」から、好きな句を書かせてください。


ちと悲し生命保険かけられて   南山藤花

新しい年へ台車で運ばれる   守田啓子

ごたごたは横隔膜で仕切られる   悠 とし子

三角という続柄も捨て難い   葉 閑女

聞きましょうあなたの好きな人のこと   吉田州花

顔上げよ11月の白いバラ   渡邊こあき

後出しのジャンケン以後の寒気団   相田みちる

黄パプリカ赤パプリカたちだけ暑い   安藤なみ

折れて曲がって開放的な列にいる   岩根彰子

生き甲斐はサバ缶開けている時間   角田古錐

生きていますたっぷり結露抱いています   熊谷冬鼓

これはこれでしかない小鼻がぽつん   斎藤あまね

逃げるには大事な本が多すぎる   斎藤泰子

スリッパパタパタ金魚の世界だったんだ   坂本勝子

この度はと転がっていく青畳   滋野さち

そのままの色でいたいね烏瓜   杉山太郎

鍵盤を叩く秋葉原のフリル   須藤しんのすけ

ありがとうありがとうだけ赤いばら   中道文子

見る見ない見る時みてよ!粉ふきいも   奈良一艘

生の死もあって時雨に足止めくう   成田 勲

神様が決めたのだからさようなら   則田 椿

ヌスビトハギちょっとしゃがんでみただけよ   ひとり静

雪のそり闇を抱えて静かなり   前 輝

うさんくさい食堂にいる十二月   三上玉夫

蛸を煮てこれが晩年なのだろう   三上玉夫

だってだってとアザミの群れがやって来る   むさし


三上玉夫さんの二句に、心を惹かれました。
今の自分の現在地、あるいはこれからの景色、
そういったものが、前面に広がったように
思えたのでした。


ここ一週間ばかり、たった二句の川柳が書けないで、
悩んでいました。
そして、やっと昨日と今日投函することができました。
苦し紛れの句だったのではないか、言葉に頼り過ぎてなかったかと、
今でも、あれこれ悩んでいます。
それでも、今回は投句したかった。
久しぶりに、はるか高みに向けてボールを放るような、
そんな気持ちを抱きながらの作句でした。
川柳を始めたころの自分を、何度も思い出しました。
今は、そんな時間を持てたことに感謝しています。


さて、こちらの画像ですが、娘の友達の結婚式の二次会の
様子からです。
中華料理屋さんでの二次会だったそうで、ケーキ入刀ならぬ、
大きな桃マン入刀。
中国の結婚式では、一般的な儀式らしいです。
桃は子孫繁栄の意味があるのだそうです。


中から小さなこんな桃マンが出てきたそうです。
明子ちゃんおめでとう。ずっと、お幸せにね。



今日の句、どちらも「励む」の題で。


鉛筆の芯をひたすら尖らせる   玉

飛んで飛んで紙ヒコーキのうす汚れ   かなえ