「住吉日記ふたたび」


今日の寒かったこと!
吹きすさぶ冷たい風に、まるで身もちぎれんばかり。
それでも、買い物に娘を連れてまたまた街歩き。
暮れの買い物も少しずつとか、まあ、色々とね。
で、一番の目的は今日の画像の写真展。
憧れのえんぶり和紙人形作家・高橋寛子さんの写真展
「住吉日記ふたたび」が開催されて行ってきました。
お客さんと話している寛子さんの後ろ姿に、
何だかどきどきしました。
憧れのひとと会うのは、春以来のことではないかしら。

場所は「はっち」2階ギャラリー。
今月の29日(木)の三時までです。


「鮫町住吉町の古民家での暮らしの中から
 軒、垂木、ガラス戸、障子、庭の木々などを主人公に、
 感性の趣くままに吹く風、差し込む光 などを切り取った写真の数々・・・。
 2007年に帆風美術館で展示した作品(「草庵覚書」)を
 今回、「住吉日記ふたたび」として開催します」
と、あります。
以前、帆風美術館で開催された時にも行ってきたのですが、
今回は、その時にあった写真ばかりでなく、またちょっと違った
写真も加わって、いい時間を過ごすことができました。
一部、紹介させていただきますね。


会場をはいってすぐのところにある写真。
確かこの前はなかったなぁと思っていたら、
寛子さんが、
「これは地震の後に写したものなの。地震で気持ちが落ち込んで
いた時に、この光を見て立ち上がることができたの」とおっしゃっていました。


壁にもこんな風に寛子さんの遊び心が配してあります。
光と影の具合が、もう写真です。


実は、ほとんどの写真が寛子さんのお住まいの近辺なんです。
縁側に差す光の、なんてやわらかくてのびやかなこと。


寛子さんのお庭に忍んでくる猫ちゃん達の姿も天然です。


この写真を見ている時だったかな。
いきなり、「玉さんて、絵も描く人だったよね」って。
私のブログも読んでいてくれて、玉さんのこともちゃんと
覚えていてくれました。
玉さん、また絵も描く人になってくださいね。


ああ、これ、私の写真ではうまく伝わらないけれど、
見ていると、愛しさがこみあげてくるような写真でした。
影と光が呼応しあって。。。融けあって。。。

この写真をぐるりと囲んであるオブジェも楽しい。
寛子さんの細やかさが感じられます。


そして、えんぶり和紙人形の写真も見事です。
なんと言っても製作者の眼から見ての撮影ですもの。
妥協のないピシっとした写真です。


こんな風に、ほんの一部の紹介ですが、もしご都合の付く方が
いらしたら、是非お出でください。
何もわざわざ遠くに行かなくても、
身近でこんな素敵な発見や出会いがあるということを、
再認識できるきっかけになると思います。
私が寛子さんの写真に惹かれてやまないのは、
身近なものに寄りそう姿勢が優しくて暖かいから。
そしてどんなささやかなものにでも、そこに美しさを見出す、
厳しさと確かさがあるから。
見習わなければと、今回の写真展であらためてその思いを強くしました。
寛子さん、今回も刺激をありがとうございました。
最終日までに、また行きたいな。


今日の美味しいもの。
東京にいる妹からお歳暮が届きました。
こんな高級品、無理しなくてもいいのにと思いながらも、
ありがたくいただきました。
ゴディバのチョコレートのあの甘さ、久しぶり。
トリュフのアイスだなんて、人生初体験の味。


私って薬の匂いしませんか   玉

てのひらのくぼみで夜を飼いならす   かなえ