「水脈」第29号


今日は、冬至
一年で一番日が短い日。
ゆず湯に入ってぽかぽかしました。
あっ、かぼちゃ食べるの忘れた。
明日、忘れないように食べなくちゃ(笑)
なんて、相変わらずの食いしん坊をやってます。
今日の画像は、冬至のお日様をブラインド越しに
写してみました。
けっこう陽射しが強くて、目がチカチカしました。
明日から、三連休。
少しのんびりできるかな。
でも、大掃除もできるとこやっておかないと
暮れに泣きをみることになりそうだから、
ちょっと手をつけることにします。
こう書いたら、是が非でもやらなくちゃね(笑)


さて、北海道の浪越靖政さんから「水脈」第29号を
いただきました。
今回は、読み物として、「新井笑葉・澤野優美子川柳集
『6Qの果実』を読む」として、靖政さんが書かれています。
お二人の二人句集のようです。一冊に作品を裏と表から背中合わせにして、
上下逆さまに読むようになっているみたいです。
手元にないのでちょっとわからないのですが、
ユニークなスタイルですね。
霜石さんと大雪さんの二人句集も
確か、そんなスタイルだった気がします。


それぞれの巻頭の句、


生きていてこそ人間ぞ鳥発ちぬ   笑葉

空をたたんで水鳥近くなる   優美子


に、個性の違いをうかがい知ることができます。

靖政さんの文章によりますと、笑葉さんは「命」とか「死」が、
優美子さんは「エロス」がテーマがようです。
エロスとタナトス、芸術の永遠のテーマですね。


紹介文のなかで、私が好きだなと思った句を書かせてください。


泣きやみかたがわからないので泣いている   優美子

音階のはるかなる青 星生まれ   笑葉


男性と女性のコラボ句集、どこか媾合の気配も漂わせて、
面白そうです。


それでは、「水脈」29号から、また好きな句を書かせてください。



秋霖やカバンに入れておく呼吸   春口倭文子

まみむめも 五体包んでくれる音   明星敦子

灯されてごはんへ帰る月見草   一戸涼子

棘のあることばを包む夕やけこやけ   新井笑葉

靴音がうなずく午後の美術館   岩渕比呂子

オーロラのたましい昏く漂いぬ   斎藤はる香

  ももいろの
肉体  渦まく
  エレジー          松原ゆきえ

黄昏のこんなくぼみにすだく虫   酒井麗水

子のような母の手を引き院内へ   城村美都子

誕生も墓石も紙魚広辞苑   岡崎 守

肉体の地下茎たどる『恋心』   佐々木久枝

電源に差して明日の好奇心   田村あすか

混沌の街にブギウギレストラン   大橋百合子

落語から降る甘辛のぬれ煎餅   平井詔子

腰痛も頭痛もみんなひとつ穴   浪越靖政



いつまでも挑戦し続ける「水脈」であって欲しいです。
靖政さん、ありがとうございました。


さて、先週は忘年会が三つ続きました。
えーと仕事と川柳です。
川柳の先輩諸氏のブログを拝見していますと、
私なんか可愛い(笑)ほうです。
水曜日と金曜日が仕事関係、土曜日が田子町の
我が「あさひな吟社」の忘年句会。
よって今週はさすがに何にもする気がなくて、
グータラしてたというわけです。


こちらは水曜日に行ったところ。
このお店は地震で大きな被害に遭い、
しばらくは改修工事のためにお休みでした。
この街では老舗です。


お料理です。
八戸前沖鯖の押し寿司、とろけるように美味しかったぁ。
お造りは大間のマグロがそれは新鮮で美味しかったぁ。
中央の揚げ物は鳥肉なんですが、衣にビールを使っているとかで、
それはそれはサクサクしてて、美味しかったぁ。
ギンナンをあしらったごま豆腐、もっちりして美味しかったぁ。

こちらは豆乳を使ったアワビのグラタン。
豆乳を焼くと香ばしいんですね、美味しかったぁ。


極めつけはデザートの杏仁。
板さん自慢の一品というのも頷ける味でした。
生クリームの上品な柔らかさと、口に入れたとたんに
ふわんと広がる杏仁の香りは、今でも舌に残っています。


そうそう、私にしては珍しく差し入れのワインも、
一口、二口、いただいてきました。
これ、ぶどうジュースみたいに飲みやすかったです。

で、今日の美味しいもの。
もう出たからなあ。
そうそう、これがありました。
金曜日の方はホテルだったので特にこれと言った
目新しいものはなかったのですが、
乾杯の時のお酒に「神ツ実(かみつみ)酒」というのを飲みました。
なんでもガマズミから作ったお酒だそうで、
リキュールなんですが、ちょっとスパークリングワインみたいで
甘くて飲みやすいんですが、度数がビールくらいあります。
ますみちゃんだったら水代わりにスイスイいけそうです(笑)


「あさひな」の忘年会の様子は、この次にしますね。



今日の句、玉さんのは大会で「シール」という題で人位を
取りました。


父の背のシールはきっと家紋だな   玉

いつまでもさっき聞こえた水の音   かなえ