4月のこと。


今日は立夏。早いもので季節はもう初夏。
春爛漫のなんと短かったことか。そして、なんと荒々しかったことか。
4月14日に発生した熊本地震の大きさにただただ呆然とするばかりでした。
熊本のみならず、大分、及び近隣の町の被害の大きさに、
胸が詰まりました。まだまだ続く余震にどんなに辛い日々を過ごされて
いるかと思うと、あの東日本大震災の時のことと重なって、
いても立ってもいられなくなってしまっていました。
一日も早く地震がおさまってくれることを祈るしかありません。
そして、復旧復興が進んで日常が戻ることを心から念じております。
心よりお見舞い申し上げます。



最初の画像は今日の夕焼け。
風が強く吹いて雲の流れが早いので、雲と夕焼けの
コントラストが美しくも怖いようでした。
さて、4月の事、少しだけいきます。


4月23日に八戸市にある「新むつ旅館」で
「廓回廊うたは卯の花舞がたり」というイベントがありました。
あの、椿舞子さんが来八して花魁姿で踊ったのです。
そのショーが開催された新むつ旅館は、かつて
遊郭だった建物です。
その歴史は『1898(明治31)年、遊郭「新陸奥楼」として開業。
内部は一部改造されたが、二またに分かれる洋風のY字状階段や
天窓、建物正面の格子など、建築から百年を経た現在も、
小中野新地で隆盛をきわめた遊郭街の雰囲気を保っている。
現在は国の有形文化財に指定されている。』
と紹介されているように、大変貴重な建物でもあるのです。


空中回廊と呼んでいる二階の渡り廊下を下から眺めたところ。
舞子さんが踊るだけでなく、仕掛け人の瀬知素子さんが唄い、
落語家の大地球さんが咄すという盛りだくさんの内容のイベントでした。


唄う素子さん。
「朝日楼」は特にしみじみ聴きました。

旅館のおかみさんも交えてのトーク
当時、遊女さんは3人いて、
ほかに自前の芸者さんもいたいうお話や、
旦那さんの豪快な遊びのお話など興味深いお話がわんさでした。
この旅館は現在も普通の旅館として営業しており、
昼にはランチもあるそうです。
向かって左から大地球さん、女将さん、椿舞子さん、瀬知素子さん。


椿舞子さんの踊り。
もう艶やかで美しくて華麗で、息を呑むような時間でした。
去年の秋に観たよりは露出度は少なめでしたが、それでも見えそうで見えない加減が、
なんともセクシー。
花魁姿がやっぱり雰囲気がありました。

これ、すごく悔しい!前の人でお顔が映っていない!
でも、やっと撮れたから下手っピーの恥を忍んで載せます。
舞子さんは20日から27日まで八戸にいたらしく、
27日に三沢でもステージがあって、27日に三沢に移動というスケジュールだったのですが、
なんとなんと、その三沢に行く直前にとある喫茶店で舞子さんにお会いできたのです!
ひぇーっ!です!
その日は、啓子さんとお弁当でも買って、お花見しながらランチの予定だったのですが、
お天気があまりぱっとしなくて、どこかのお店に入ろうと2,3件立ち寄ったところことごとく
お休み。それで、最近オープンしたところに行こうとなって、そこでビンゴ!だったわけです。
こういう時はおばさんパワー全開の私、舞子さんに話しかけましたよ。
舞子さんはネコと暮していらっしゃるので、まずネコのこと。
それから今回の踊りのこと、舞子さんの踊りのジャンルのことなど。
舞子さんは始終ニコニコとお話くださいました。
うーん、感激。
また、今年の秋にいらっしゃるようなので、楽しみです。
その時にはまた、ご報告させていただきますね。




さて、川柳のことに行きます。
もうあちこちのブログでも紹介されている
猫川柳アンソロジー「ことばの国の猫たち」。
木本朱夏さん監修の、猫の川柳と猫のエッセイの冊子です。
これ、猫好きさんにはたまりません。
有栖川有栖さん、松本恭子さん、柳本々々さん、
木元朱夏さんのエッセイにほろりにんまりして、
川柳界でおなじみの方々の猫川柳にほんわかして、
もう何度も読みました。


載っている写真もいいのです。
この画像は、西伊豆ガラス工房FAROというところに
飼われている白ネコちゃんですが、ななにそっくり!
ここにしおりを挟んで、にまにましながら見ています(笑)


美しき夜たれ猫の鈴外す   松岡瑞枝


今回出会って大好きになりました。
ほかにも素敵な句、ユーモアのある句、意外な人の猫の句が
たくさんですので、お読みになりたい方は、
「あざみエージェント」さんにお申込みください。
  
  ↓
http://azamiagent.com/


朱夏さん、あさよさん、いいお仕事をしていただきまして、
本当に、ありがとうございました。




札幌の浪越靖政さんから「水脈」42号をいただきました。
今月号は飯尾麻佐子さんの追悼号でした。
私は飯尾麻佐子さんとお会いしたことはありませんが、
何度か自宅にお電話をいただいたことがありました。
川柳を始めて間もなくの頃だったと思います。
「魚」を送っていただき、女性だけのこのグループへのお誘いだったと記憶しています。
でも、私はそのころ余裕がなくお断りしたのでした。
飯尾麻佐子さんのお声はしっとりしていながらも
鉄のような強さと重々しさがあったのを覚えています。
浪越さんの追悼文によりますと、「魚」№13にこのようなことが書かれてあったそうです。
『(略)スポットライトも喝采もないところで、
血の滲むような努力と研鑽の中から生まれる作品を私は大変貴重なものとして
掌中に抱いております』。
肺炎のため平成27年7月29日に逝去されたとのことです。
享年90歳。
女性川柳作家としての飯尾麻佐子さんの足跡を
今回の「水脈」によって知り、お話しておきたかったと残念でなりません。



空間を火の矢がよぎり みんな敵   飯尾麻佐子

夕ぐれの烏一族 なまぐさし    〃

もの書きの刃を研ぐ喉のうすあかり   〃


「水脈」42号に載っていた句から抜粋させていただきした。
自己に対する厳しさが迫ってきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。



4月28日は第8回カモミール句会の日でした。
今回も青森から滋野さちさんが参加していただき、
とても充実した時間を過ごすことができました。
今回はいつもの雑詠、時事吟の他に課題「4」の宿題がありました。


既読表示にならないスマホ 雨の土砂   潤子

けたたましいケータイくずれ散るサクラ   啓子

四角い豆腐まあるくなれぬことを詫び   弘美

ずっと桜 散って奏でる空の箱   あや子

本名を知らない人と会う四月   さち

さくらさくら分身の術見せましょう   かなえ


新しい試みの一つとして、印象吟で15分吟を行いました。
出題と選者は潤子さん。
私の入選句の中から一句紹介。

裏表なかったひとのかすれ声   かなえ


5月は26日。課題は「恋」。当日は印象吟もあります。


では、ボーイズ+1+1のお話にいきます。

]

ごまちゃん。青っ洟がすっかりよくなって、元気いっぱい。
食欲もすごいです。
最近、風除室の外で「にゃおにゃお」と激しく鳴いて、ご飯の催促をするようになりました。
しるこちゃんはあれから来ません。
いつか姿を見せてくれることを願っているのですが。


さばみちゃん。鳴き声は「おにゃおーん」。
私が夜遅くにパソコンを打っていると、隣の部屋でガタガタ遊んでいます。
今月こそ動物病院に連れていきます。


なーこ。娘の布団の上に寝そべって、娘が寝るのを待っている時があります。
ごまちゃんを威嚇する時の「うぎゃおーん」という鳴き声はどこから出るのって
くらいに、あどけなく可愛い寝顔で待っているんです。
「あまったれ」ってからかいたくなるよね。


ぱんだは午後、西日が差すとここに来て寝るようになりました。
ななが好きだった場所なのでななの写真を置いているのですが、
いたずらをすることなもなく、大人しくして寝ています。
こうしていると、写真に向かって何か話しているみたい。


じろは私がパソコン向かっていると、ここに居たがります。
まるでななに甘えているようでしょ(笑)
なな「じろ、ちゃんとおかあちゃん達がさびしくないように、
 してあげてる?」
じろ「うーん、わかんない」
みたいな会話が聞こえてきそう(笑)
ななと仲の良かったトラくんが去年の暮れに亡くなったと
聞きました。ななとトラ、虹の橋で仲良く追いかけっこして
いることでしょう。


今日の美味しいもの。
あるお店で売っている草もち。
形がユニークでしょ。この季節限定のものらしいです。
あまりねばつかない、さっくり噛み心地のいい草もちです。


玉さんの句は句会の「緩む」から。
私は新むつ旅館での一句。

錆びネジがゆるんでほうら春ですよ   玉

宙に浮く回廊踏んで素足で踏んで  かなえ