「空」

今日も、ときどきにわか雨降ったりしたけど割合いい天気でした。
寒くなりました。
そろそろ、夏物片付けなければいけませんね。
ふーっ、こうして秋本番、そして冬なんですねぇ。


そうそう、啓子さんの句でとても印象的な句があります。

第一回触光交流川柳大会
祝  大友逸星川柳人生60年 高田寄生木川柳人生50年 記念
の大会で

「空」と言う題で千島鉄男さんの選で特選でした。


おたまじゃくしになってあいつが降りてきた  啓子


ちょうど、あちこちの空から小魚やらおたまじゃくしが
降ってくるという珍事があったころのことです。
面白いなぁと感心しました。
そう言えば、あの珍事それからどうなったんだろう?
私は、てっきり魔法界のいたずらと踏んでいたのですが。(笑)


北村薫の「玻璃の天」読了。
この間の「街の灯」からのシリーズの第2巻です。
またまた、事件に巻き込まれる令嬢ですが、
女性運転手とともに鮮やかに解決していきます。
ひとつの事件の終りで令嬢は復讐のために罪を犯して去っていく
犯人の背中にこういうことを言います。
「死なないで下さい」
「――あなたが死んだと聞いたら、わたしが悲しみます。
悲しむ者がいるのですから、死なないで下さい」

少し涙ぐみました。
そんな聡明な令嬢の前にいよいよひとりの異性が登場します。
最終巻は昭和11年2月が最後の舞台です。


水中花泣いているのに気付かない   玉

制服の少女花咲く音がする   かなえ