「ノエマ・ノエシス」16号


今日は、午前中よく晴れました。
昨日のうちに年末の買い物を済ませたので、
朝から心おきなく窓拭きに専念できました。
とりあえず二重サッシの16枚。
娘と二人、結構時間をかけて拭きました。
取りあえず、今日の分の掃除は終わり。
明日は台所とか水廻りの残り。
本当は、まだまだしなければいけないところが
あるのですが、無理しないことにしました。
明日の午後からは、料理の仕込みです。
と言っても、大したもの作りません。
年越し蕎麦の出汁を取ったり、お雑煮の下ごしらえをしたり。
あとは、適当に玉子料理やなますやら、かな。
何しろ、体重が恐ろしいことになっています。
用心、用心(笑)


ノエマノエシス」16号の紹介をさせてください。
今号は、第5回ノエマノエシス句会「祭座」の結果が
掲載されています。
特選句だけ書かせていただきます。

「女」        稲元雅恵 選

うすばかげろう不意のおんなが目覚めくる   高鶴礼子

「羽」        坂本幸子 選

まだ翔べぬ 私の中の黒揚羽   中村香苗

「点」        山本 梢 選

点々と晒す荒野よわたくしよ   高鶴礼子

「馬」        宮崎杉の子 選

疾走の牝馬(ひんば)のままで死に向かう   黒川公代

「穴」        岡村都志子 選

自分に嘘ついたあたしを埋める穴   高鶴礼子

「草」        矢吹香奈 選

獣臭を着たままたどれ草の道   高鶴礼子

「鈴」        鈴木まち子 選

駅鈴に別れ涙の出征兵   小山喜八

「口」        本橋昌子 選

風評や死人(しびと)の口がまたうごく   高鶴礼子

「貝」        若山 巌 選

枷なのかやさしさなのか貝に殻   高鶴礼子 

「縄」        舩木ひろ絵 選

独行や両手で受ける縄の冬   高鶴礼子

「二」        山口素子 選

二で割れることのさびしさ夫婦碗   高鶴礼子

「桃」        中村香苗 選

波瀾万丈 ならばならばと桃が飛ぶ   吉川登紀

「鏡」        東條美世 選

以上でも以下でもなくて鏡です   飯田啓子

「雑詠」       高鶴礼子 選

わだかまり覇者がおいてる車間距離   坂本幸子


全体に力強い句が多いなと感じました。「ノエマノエシス」も
やっぱり女性が多そうです。でも、句風は抒情的なものより、
ピンと背筋が通っていて、潔さよさが窺えるものが多いのです。
よく、大会はお祭りだと言って、ウケを狙うかのような句を
出すひとがいて、またそれを約束事のように採る選者がいるのを
見てきたので、こういう真剣勝負のような姿勢が新鮮に映りました。
私も、没になっても、自分らしい句で大会に臨もうと
改めて思いました。



今日の画像は、昨日の通りすがりの冬の夕暮れです。
どこにでもある夕景ですが、心に沁みました。

今日は、この街の冬に咲いている花をいくつかどうぞ。
やつで。雪まみれでしたが、雪に負けていませんでした。

まだ赤を残していた木瓜の花。雪が冷たそう。

柊の花もけなげです。小さいながら次々に咲いてくれています。

そして、葉ボタン。花ではありませんが、この季節に
華やかさを添えてくれます。


今年も、大変お世話になりました。
たどたどしいブログですが、来年もまた頑張ります。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。



むらさきのご婦人ふたりすれ違う   玉

近々に焦げ茶の予感影法師   かなえ