「おかじょうき」12月号

今日は、寒かったけれど午前中はよく晴れました。
仕事納めということで、仕事はお昼まで。
娘と待ち合わせて、買い物がてら街中でお昼ご飯を
食べてきました。新蕎麦を食べ歩いたときに、
一番美味しかったお店のランチにしました。
ランチメニューといっても、値段が変わるわけでなく、
サービスにお汁粉風の葛切りがつきます。
これがまたあっさりした甘さで美味しいのです。
それが食べたくて、そのお店に行きたかったりします(笑)。
で、今日、そのお店で、昔の遊び仲間にバッタリ再会。
もうン十年以上も昔のいっちばん遊び歩いていたころの
仲間の一人です。(ちなみに男性)
お互いによく覚えていたものです。
その頃の仲間の消息を言いあったり、昔話に花が咲いたりで、
小一時間もそのお店にいたでしょうか。
師走の忙しさを背中に滲ませて、彼は入って来たときと
同じように、慌ただしくお店を出ていきました。
あとで、娘に言われました。
「お母さんの知り合いって、男の人が多いよね」
言われてみればそうかも。仲のいい女友達は、
みんな東京方面に行っちゃってるしね。
まあ、仕方がありません。


さて「おかじょうき」十二月号です。
またまた「無人駅」から好きな句を書かせて
いただきます。


コーヒーのミルク私は立ち上がる   南山藤花

逃げ道のないマヨネーズ搾り出す   守田啓子

焼け跡の次のページにいる蛍   悠 とし子

薄靄の路地裏天女などいない   葉 閑女

自転車は盗まれました月と行く   吉田州花

ルービックキューブかちゃかちゃ冬になる   相田みちる

トビウオでいつも思考が行き詰まる   安藤なみ

女下駄からころ嘘っぽい音だ   角田古錘

幸せになるかな作り笑いでも   北里深雪

折れススキ今更ばかり並べてる   熊谷冬鼓

うっかりと秋の中洲に残される   斎藤泰子

ポ・ポ・とあぶくをぶつけ合うふたり   滋野さち

白を着ていつも私は逃亡者   城後朱美

車のトランクにあんなものこんなもの   土田雅子

わからない?わかる?解らないからもう寝るわ!!   奈良一艘

危機感があるようないようパンの耳   鳴海賢治

ネットサーフィン私の家に帰れない   ひとは

当たりました倒れた象を起こす役   ひとり静

わたくしのほんの一部が笑ってる   前輝

ゲリラ豪雨宇宙の回し者だろう   まきこ

前をゆく影にゆっくりついてゆく   むさし



よくわからなくても、絵の鮮明な句(私の乏しい経験からの)に
惹かれます。トビウオの句に、その中で一番楽しい絵を見せて
もらいました。


今日の画像は、「街カフェみなと」の様子です。
ひと月ほど前に、「三浦哲郎の生誕の地」跡に出来ました。
中心街活性化事業のひとつで、中心街と湊町を結ぶ情報発信型カフェ
だそうです。

帆船の模型とかがどかんとあります。

椅子や机は小学校のものだったようです。

浮き玉が好きです。

古い映画のポスター、海や港に関連する映画も上映しています。


これは、「イサバのカッチャイ」というオリジナルな飲み物。
紅茶にミルク、シナモン、クローブ、ジンジャーなどが入っていて、
マシュマロを浮かべて飲みます。ちなみに「イサバ」と言うのは
方言です。湊の市場から仕入れた魚介類を行商して歩く女のひとを、
「イサバのカッチャ」と呼ぶのですが、その略が「イサバ」です。
「元気な湊のおかあさん」のことですね。
はい、このお茶で元気がでましたよ。

こちらの画像は、クリスマスの朝に積もった雪の様子です。
純白と言うのでしょうか、こんな雪を見るのは久しぶり。
真っ青な空の冷え切った空気に、歩くとキュッキュッと音がしました。



広重の左は奥さんでしょうね   玉

シナモンはお嫌い?左ばかり見て   かなえ