今日は、寒い寒い一日でした。
雪も少し降りました。
吐く息が白く見えて、風がピューピュー。
冬になってから、一番の寒さではなかったでしょうか。
今夜は水道の凍結に気をつけなければいけません。
冬本番、気を引き締めていきましょう!
今日の画像はそんな冬の風物詩、新巻鮭です。
通りすがりに、「おっ」と立ち止まりました。
目がくっきり開いていて、口からのぞく歯も鋭く
尖っています。
こんな感じの小さなお店の軒先に売られていました。
腸を抜かれた鮭が、風に吹かれてぶら下がっているのを
見るのは、この季節ならではのものがあります。
これもまた、この街の通りすがりの一枚です。
十月三十一日に「北日本川柳大会」という、
この街の川柳結社の大会がありました。
そのときの大会誌が届いていますので、
三才だけ紹介させてください。
宿題
「厚い」 佐々木銀湖 選
人位 厚い壁抜けた人生味がある 佐藤允昭
地位 北の駅降りて男の胸を借り 小沢賢治
天位 双葉から花へアルバム厚くなる 三浦幸子
「厚い」 八木田幸子 選
人位 人望の厚さで埋める長(おさ)の葬 小沢賢治
地位 蔦が這う疵の厚さを縫うように 横澤あや子
天位 背表紙は妻だ支えている厚さ 西山金悦
「他人事」 小沢賢治 選
人位 他人事のように鼾をかくダルマ 北村吾朗
地位 この先は三猿になる他人事 生田泰川
天位 他人だなぁと思う心が読めなくて 八木田幸子
「他人事」 三浦幸子 選
人位 線香の匂い終ればもう他人 山田十九子
地位 他人事だから鼻毛を抜いている 袴田よし司
天位 人様のことで楽しい週刊誌 岩沢 桂
「景色」 袴田よし司 選
人位 妻と手をつなぎたくなるいい景色 柳清水広作
地位 寝転べば青空全部僕のもの 吉田保雄
天位 寝たきりの視野に借景巡る四季 柳瀬一子
「景色」 笹田かなえ 選
人位 駄々こねた色で満ちてる子らの海 北村吾朗
地位 紅葉まんだら葬列が通ります 宮村 玉
天位 母が笑った木の実がひとつ増えました 横澤あや子
「残」 北村吾朗 選
人位 うやむやにされた火種が火を孕む 八木田幸子
地位 残り火を消して乳房は石になる 豊巻つくし
天位 残照にぽつんと女の置手紙 西山金悦
「残」 横澤あや子 選
人位 溶け残る砂糖愛した方が負け 三浦潤子
地位 残照にぽつんと女の置手紙 西山金悦
天位 天空の端に残っている一語 小野公樹
「意外」 柳清水広作 選
人位 やませには美肌効果があるそうよ 笹田かなえ
地位 土壇場で蟹がまっすぐ歩き出す 北村吾朗
天位 貝の口ヒミツを洩らすことがある 野口一滴
「意外」 出町国子 選
人位 のろまだと思った友に追い越され 中村春太
地位 手を焼いた子が一番の親思い 柳清水広作
天位 土壇場で蟹がまっすぐ歩き出す 北村吾朗
席題
「川」 佐藤允昭 選
人位 加齢して薬の川で溺れてる 西山金悦
地位 ふるさとに愚痴を流した川がある 川村俊雄
天位 無縁社会人間の川涸れている 野口一滴
「○△□・連想吟」 西山金悦 選
人位 妻や娘が少女にかえる十三夜 大久保健峰
地位 ニューハーフ声を聞くまで解らない 金田昭子
天位 銅鏡に尽きぬ卑弥呼の秘話がある 野口一滴
一年に一度のお祭りということで。。。
実はこの大会での私と玉さんの入選句を、
12/7、12/9、12/12と今日、例の最後の二句に使っています。
どれがどの題に出したかわかりますか?(笑)
この画像、ノーベル賞の授賞式にちなんでの一枚。
そう、あのチョコレート(笑)。
職場の人が新婚旅行に行ったときのお土産にもらったものです。
話のタネに載っけてみました。
取っといてよかった!(笑)
ポケットに僕は凶器を残してる 玉
お湯が沸くと歌うポットじゃあるまいし かなえ