七夕と誌上大会

今日は、寒かった〜。
ここ2,3日、ヤマセのヒヤヒヤした風が吹いて、
半袖の人が両腕を掌でさすりながら、
歩いているのを見ます。 
この間の猛暑で熱せられた大地が、すっかりその熱を
奪われたのではないでしょうか。
それにしてもアップダウンの激しい気候です。
そして、大型の台風が日本列島を襲っています。
雨も風もまったく予想外の強さです。
これ以上何も起こらないことを祈るしかありません。

そうそう、なでしこジャパンの世界一!
リアルタイムで試合は観られなかったけど、
朝一番のニュースで知ったとき、涙がこぼれました。
本当に本当によく頑張ったものです。
サッカーのことはよく解らない私でも、あの試合内容の
すさまじさとパワーのすごさは、まさに
「原始、女性は太陽であった」をまざまざと思わされるものが
ありました。
日本の誇りですね、今回の彼女たちの活躍は。
元気をありがとう!


さて、この街の七夕祭りが15日から18日まで開催されました。
最初の画像は、「八戸小唄」の流し踊りの様子です。
小雨がちらついたりしましたが、それでも皆さん、
差す手、引く手も華麗に踊っていらっしゃいました。
私も踊れたんです、「八戸小唄」。
昔々のお話で、もう忘れちゃったけど。
そんなこともあって、ついこの流し踊りを見てしまいます。


市内の大学生達も参加しています。
ベテランの方々に比べるとやっぱりぎこちなかったりしますが、
初々しさがいいなぁと、撮ってしまいました。
懐かしくない?東京のみんな。


五月に募集のあった「松江川柳会」の誌上川柳大会の結果の
冊子が送られてきました。
上位入選作品を紹介させてください。
北は青森から南は熊本、宮崎までの209名の参加があったようです。



梅崎流青 選

特選

胸底のずーっと底にあるナイフ  赤松ますみ 

準特選

まるい輪がこの頃描けぬ水澄まし  尾原洋子

花束を持たせて両腕を奪う     橋倉久美子


浅利猪一郎 選

特選

流されて暗渠へそしてまた暗渠   新家完司

準特選

にっぽんがすっぽんぽんになりました  濱山哲也

瘡蓋に話かけてはいけません      米山明日歌
  

草地豊子 選

特選

穴という穴から洩れてくる雅楽   木下草風 

準特選

匿名にバニラ風味をふりかける    青砥和子

こめかみにたたらを踏んだ跡がある  白神晋市

長谷川博子 選

特選

いつも行く床屋で鶴にしてもらう   門脇かずお

準特選

残尿感私の中にある戦      内田厚子

原発は知るまい牛の目は濡れて  砥川房代



濱山哲也君、すごいすごい。
おめでとう!
ますみちゃんも完司さんもかずおさんもさすがです。
おめでとうございます。


青森からの参加者の入選句をおひとり一句ずつ、
書かせてください。


揺れている塔だとずっと思っていた   中村みのり

地球という檻から逃げてみたくなる   吉川ひとし

合掌の手を煩わす花粉症   千葉かほる

逃げませんわたし・僕(やつがれ)・俺・オイラ  高瀬霜石

善人を演じる仮面擦り切れる   木村奈生美


芳山さん、事務局、お疲れさまでした。



では、七夕祭りの画像をもう少し。
七夕祭りの期間中は、夕方6時から歩行者天国になります。
こちらはまだ明るい時間帯です。


コンサートもあちこちの場所で開催されていました。


今年は、例年に比べて飾りつけがつつましやかでしたが、
観客の人数は多かったように思われます。

若い子たちの思い思いの浴衣姿が可愛かったし、
車椅子のひとも肩車の子どもも、夫婦連れも恋人たちも、
私みたいな一人歩きも、友達同士もみんな大勢の人の
流れに紛れて、本当に和やかな顔でした。
大震災から4カ月以上が経ち、余震もどうにか落ち着いてきて、
でも、原発はまだまだ予断を許さない状況のなか、
それでもこの一瞬は皆で楽しむんだというエネルギーが、
節電中の街に満ち溢れていました。


こちらの画像は南部せんべいにアイスクリームをはさんだもの。
買ったときにすぐ食べればよかったんだけど、
この寒さじゃ、ちょっと食べられそうにありません(笑)


今日の私の句は、今回の誌上大会の入選句からです。




神様をいつもみている天文台   玉

鬼はもう鬼の棲家に帰ったか   かなえ