そして、4月の

八戸にも桜が咲き始めました。
最初の画像は、この間の日曜日の図書館の所の桜の木です。
昨日あたりから、ぽちぽち咲いているかもしれませんね。
満開は今週末らしいです。
楽しみです。

さて、先週の日曜日に朝市に行ってきました。
あいにくの曇り空でしたが、沢山の人出で大賑わいでした。
中心のひと?朝市のユルキャラかしら。
イカドンと言うらしいです。

やっぱり海産物は安い!あわびも筋子も美味しそうだけど、
コレステロールが気になるので涙を飲んで(笑)断念。

そうそう、噂の幼虫グミ。
食べ物です。お菓子です。
リアルでしょ。さすがの私も買わなかったけれど、
人気らしいですよ。

とまあ、こんな風にあちこち見ながら小一時間ほど過ごしてきました。


では、川柳のことにいきます。
今年の初めにあった弘前市の「新春川柳大会」の発表誌が届きました。
秀句三句の入選句を書かせていただきます。


席題
「ぺらぺら」   沢田百合子 選

冬の雷鳴 シャルリー・エブド特別号   むさし

ぺらぺらぺらシリウスの瞬きとか死とか   啓子

小さくて薄い海です いのちです   眞里子

席題
「ぺらぺら」   むさし 選

うすっぺらですねそれならひとですね   彼句吾

やさしさに触れた部位から剥げ落ちる   たつお

小さくて薄い海です いのちです   眞里子


席題
「薬」   野澤省悟 選

げき薬を足してください乾いています   まさひろ

非正規の口に押しこむ抗ウツ剤   雅秀

薬だと思う吹雪かれて歩く   あまね


席題
「薬」   佐々木かもめ 選

点滴ポタリ発車のベルを待っている   一艘

致死量の笑い薬のあるトイレ   むさし

飲みなさい吐き出しなさい生きなさい   眞里子


宿題
「ダメダメ」   北山まみどり 選

瘡蓋を剥いで完治を確める   松風

第九条ズズッズズッと降ろされる   孤遊

徘徊か散歩か僕もわからない   一艘


宿題
「ダメダメ」   佐藤岳俊 選

九条を変える戦争知らない子   サチエ

核廃絶 日本が言わず誰が言う   哲也

Nomore nomore 軍靴の音もフクシマも   彼句吾


宿題
「撫でる」   笹田かなえ 選

螺旋階段手すりを撫でて闇を出る   青夏

触れるものすべて湿らせてしまう   彼句吾

新しい風を産毛はのがさない   睦子


宿題
「撫でる」   長谷川酔月 選

爪痕をひたすら撫でる魔女未満   咲子

負けた子の無念を眠るまで撫でる   一粋

点滴のいのちを撫でるおろおろと   雅秀


宿題
「缶」   工藤青夏 選

強がって見せる真昼のアルミ缶   京

自販機の赤に呼び止められて春    しんのすけ

早熟な桃缶開けてから雪崩   亜蘭


宿題
「缶」   渡辺松風 選

見え透いた嘘 缶切りは不要です   啓子

缶切りで開ける私の秘密基地   さくら

鳩尾に誰かが蹴った缶がある   黙人


宿題
「羊」   佐々木文子 選

イスラムの羊は銃を持ちたがる   あずさ

一匹二匹羊ちひろの絵に抱かれ   咲子

戦争が終わり羊の丘になる   一粋


宿題
「羊」   佐藤古拙 選

少年を好きで離れぬ羊の瞳   秫

もつれてる毛糸の玉が地球です   哲也

半眼のままで羊は丘に立つ   あずさ


宿題
「自由吟」   なかはられいこ 選

ばあさんになった蠅叩きになった   彼句吾

点にしか見えないけれど僕である   黙人 

何をしてきたの 真冬のブランコ   啓子


成田我洲杯「杯」 五人選
   

斉藤綺羅 選

青空を一匙泣いている君へ   彼句吾


まきこ 選

一匙の西日を今日の詩にする   大久


鈴木祐里 選

ひと匙を小鳥のように母は待つ   (荒)小菊


大石一粋  選

ライバルの匙にマグマの脈がある   さくら


今回、発表号を見て思ったこと。
れいこさんの特別選の秀句

何をしてきたの 真冬のブランコ   啓子

ですが、耳で聞いたのより、ぐっと胸に迫るものがありました。
私がこの句を句箋で見た時、選べるかどうかはその時で
なければわかりませんが、今回の沢山の入選句を見ながら、
やっぱり一番、真実を書いてある句だと再認識しました。
ささやかにひっそりとして目立たない句ですが、ずしりと
心に響いてくるものがあります。
今度の日曜日の4月19日に大阪で「展望」の大会があります。
私も選者として出席いたしますが、こういう句を見逃さないで、
きちんと選ばせて頂きたいとちょっと緊張しています。 
頭の中の風通しをよくしておかないとね。



さあ、ネコたちのお話。

ぱんだが寄り添って寝てるのは黒猫のぬいぐるみ。
公園にいたとき仲良しだった、くろたんのことを思いだしているのかな。

じろのおこちゃま顔。私の顔を見れば、「なでれ」と寝っ転がります。
ご飯の前と寝る前に、特に撫でられたがります。

なーくん。パソコン部屋との境のネット越しに不思議そうに見るから、
指を差し出したら、「シャー」されました(笑)

滅多にないけれど、さんにんのねこ団子。
風除室のひなたぼっこです。

こちらは、風除室を網戸だけにしたら、こんな風にしがみつくように
見てました。みんな、外に出たいんだよね。
病気やケンカ、交通事故がこわいから、心を鬼にして出しません。

ケンカと言えば、じろとなーくん、こんな風にとっくみあいします。
最初はじゃれあっているのですが、エスカレートして本気のケンカに
なることがあるので要注意。


ちょうどいまごろの去年のなな。
おもちゃにガスガス噛みついて、元気なとこ見せてました。
目の青いの、わかります?


こちらは、2013年5月のころのもの。
多分、誰かのお出迎え。去年、私がお芝居の稽古から
帰ってくると、こんな風に待っていて勢いよく階段を下りてきて
お散歩をねだられたものです。


今日の美味しいもの。

朝市の収穫です。ウニとか天プラとか、鮭のハラスとか。
右下は薊。あくぬきしてお味噌汁の具にすると美味しいの。

甘いもの編。
菓子パン、食パン、お餅等など。ともかく美味しそうなのばかりで
困りました。

おまけ。
弘前市の大阪屋さんの「冬 夏」という和三盆のお菓子。
さっくりしたお麩のようなもののまわりに上質な和三盆がまぶして
あって、とても上品なお菓子です。大阪屋さんの御先祖さまは、
大阪の冬の陣、夏の陣のあとに弘前に逃れてきたということです。
品名の「冬 夏」は、大阪の「冬の陣 夏の陣を忘れるな」
と言う事かららしいです。

さて、私も大阪春の陣の用意、そろそろしなければ(笑)


今日の一句。
玉さんの句は大会の「笑う」から。
私の句はれいこさんの特別選「自由詠」の入選句から。


貴婦人がふたりガギグゲコと笑う   玉

この先はきっと無意味にステンレス   かなえ