そろそろ。。。 - 川柳日記　一の糸

風があったせいでしょう。
空の青が目に沁みるようでした。
木に残った柘榴がぽつん、ぽつんと空に話しかけている
みたいでした。
もう、十一月ですね。青森県でも初雪の便りがありました。
今年はどんな冬になるんだろう。

さて、先月の２６日に青森市で第68回県川柳大会がありました。
特別選者の島田駱舟さんです。
今回は私も選者をさせていただき、緊張しました。
それではそれぞれの天、地、人の作品を紹介させて
ください。

特別選　「青」　　　島田　駱舟　選

天位　　信号の青に本音を聞いてみる　　三浦　敬光

地位　　緑青を吹いて銀河の隅にいる　　まきこ

人位　　青空を耕し夢を植え付ける　　　むさし

宿題　「ストレス」　　笹田　かなえ　選

天位　　お隣にトランペットが越してきた　　木村　花江

地位　　みじん切り塩もみ　どうだ参ったか　　船水　葉

人位　　ゼブラゾーンぐにゃり曲がって秋に入る　　渡辺　　敏子

宿題　「化ける」　　野沢　省吾　選

天位　　走狗から脱し小さな灯を愛す　　高田　寄生木

地位　　夜が明けるみんな自分に化けなさい　　むさし

人位　　きつね雨少女が不意にAになる　　桜田　富士江

宿題　「そわそわ」　　高瀬　霜石　選

天位　　吉報を軽いお尻になって待つ　　福井　陽雪

地位　　ハンカチは幾度も畳み直される　　高橋　星湖

人位　　キミの足音かな　Ob-La-Di-Ob-La-Da　　菊池　京

宿題　　「美しい」　　工藤　青夏

天位　　潮満ちて子を生す母の容（かたち）して　　神　　千巌

地位　　蛍舞うわたしのラストページェント　　松尾　みずき

人位　　立ち入りの出来ぬ里にも花は咲く　　田鎖　晴天

席題　「変」　　山野茶花子　選

天位　　父になる日から変った臍の位置　　柳田　健二

地位　　解凍をされて息づく冷凍魚　　白川　莫

人位　　偽善者の指から黴の匂いする　　千島　鉄男

席題　「変」　　佐藤　古拙　選

天位　　葦一本もう生き方は変えられぬ　　斉藤　　秫

地位　　どんぐりが村を出てゆく好奇心　　櫛引　八千代

人位　　ハンガーに吊るした影を褒められる　　千島　鉄男

席題　「変」　　高田　寄生木　選

天位　　こんなにも彫られたんだなぁ僕の貌　　内山　孤遊

地位　　いきなりの転調ですか冬の蝶　　松尾　みずき

人位　　ししとうの中に一人のテロリスト　　田沢　恒坊

席題　「打つ」　　八木田　幸子　選

天位　　打たれても打たれても立つ影法師　　片谷あやめ

地位　　骨箱がコトリ打ち消す懺悔録　　成田　我楽

人位　　般若面打たれ強くはないのです　　渡邊　こあき

席題　「打つ」　　柳田　健二　選

天位　　にんげんのかわりに叩かれる木魚　　高瀬　霜石

地位　　秋の画布から和太鼓の音がする　　千島　鉄男

人位　　ドの音を打っては少年に還る　　松山　芳生

席題　「打つ」　　千島　鉄男　選

天位　　屈辱の拳を抱いてひと寝する　　高田　寄生木

地位　　指鉄砲なんかで死なぬ曼珠沙華　　吉田　州花

人位　　宣戦布告トレモロでやってきた　　菊池　京

今年の県大会はちょっと趣向が変っていました。
まず、宿題は事前投句です。
なので宿題選者は当日は披講だけとなります。
そのかわり前もって選句しておくのですが。
そして、いいと思ったのは毎年なら、けっこう早い時点で
当日の参加者名簿が番号付きで配布されるのですが、
それが今年は全部の選句が終わった時点での配布でした。
早い時点での配布では、席題の選句のときに誰の投句か
分ってしまいそうです。
なので、今年の方式はとてもいいと思いました。
主催者の方々は、準備で何かと大変だったでしょうが、
どうか、来年以降もがんばって欲しいものです。

では、ネコのはなしにいきますね。

まず、じろちゃん。
このポーズ、ななとそっくりでしょ。
わたしの顔を見るとどこでもごろんと寝っ転がるのです。

そのじろちゃん、ときどき眼やにが出るのです。
なので只今、治療中。
ネコに眼薬差すのってひと苦労なのよね。
そう言えば、れいこさんちのまりんちゃんも確か
最初の頃眼薬差していたっけ。
もう、大丈夫なのかな。

ぱんだちゃんです。すっかり家猫になりました。
お気に入りの場所で甘えん坊のポーズ。
ぱんだちゃんも眼薬治療中。
こっちも私の役目ね。

娘の腕枕でご満悦の顔。
ぱんだちゃんの「主飼い主」は娘です。
だから、娘と私とでは態度がまるきり違います。

今日は、このこを紹介させていただきます。
公園の「クロタン」。推定年齢１０歳のおんなのこです。
やさしいボランティアのおばさんに抱っこされて安心しきっています。
ぱんだちゃんと仲良しでずっと一緒にいました。
この夏、全然と言っていいくらいご飯をたべなかったので、
ずいぶん心配しました。
公園に来る人にはいろんな人がいます。
クロタンを可愛がる人もそうでない人も。
なので、本当はこのこもぱんだちゃんと一緒に
保護したかったのですが、クロタンが断固拒否の姿勢だったので、
諦めました。
でも、ボランティアの人たちと協力して、ちょっとだけ
いい環境にしてあげることができました。

ぱんだちゃんがまだ公園に居る時、
こんな感じでクロタンといました。
まるで、ななとトラでしょ。
明日はいい天気らしいので、ほっとしています。

今年の４月。
なながいっとき元気になったときのもの。
そのトラ、ななが旅立ってからはあまり外に
出ることがなくなったと、トラのお家の人が言っていました。
外に出てもななのいた時みたいに、外泊しなくなったとか。
その話を聞いた時、また胸がいっぱいになりました。
でも、最近ですが近所でトラを見かけました。
なんと、可愛い三毛猫ちゃんと一緒でした。
うーん、トラは去勢していないよね。
大丈夫かなって、ちょっと心配です。