9月といろいろ

9月です。
久しぶりにさわやかな一日でした。
またまたのご無沙汰ですみません。
この間に本当にいろいろなことがありました。
次々に続く災害の大きさに言葉がありませんでした。
台風21号による被害の復旧もまだまだなのに、
北海道での震度7北海道胆振東部地震
被害に遭われた皆様にこころからお見舞い申し上げます。
一日も早く平らかな日常を取り戻せますよう、
お祈りしております。



8月の出来事を書きますね。
最初の画像は、8月19日に行われた
「第72回県川柳大会」の様子です。
特別選者に小島蘭幸氏をお迎えしての大会でした。
小島蘭幸氏はとてもソフトな語り口で、
広島や岡山にある三か所の句碑の山のことを
お話ししてくださいました。



当日の各題の天位だけ書きます。

特別選 「雑詠」  小島蘭幸 選

コンビニで太宰のふくらはぎと会う  野沢省悟


席題 「二刀流」  山野茶花子 選

悲劇から喜劇へ毬が投げられる  千島鉄

席題 「二刀流」  郄瀬霜石 選

七色の声で生きて参りました  田中 薫


席題 「ふた」  田鎖晴天 選

あたふたと生きてますまだ笑えます  成田我楽

席題 「ふた」  工藤青夏 選

瘡蓋も傷もわたしの鎧です  郄瀬霜石


宿題 「蛇足」  熊谷冬鼓 選

闘病中ですがニンゲン営業中  郄瀬霜石

宿題 「蛇足」  濱山哲也 選

プライドで生きてる僕の不整脈  前田厚平


宿題 「ひょっこり」  瀧尻善英 選

鉢合わせ元カレ前カレ今カレと  阿部治幸

宿題 「ひょっこり」  千島鉄男 選

あきらめのいい人だけに見える月  北山まみどり


宿題 「隠蔽」  笹田かなえ 選

青鬼が消え赤鬼が泣いて 幕  郄瀬霜石

宿題 「隠蔽」  田沢恒坊 選

紙おむつしてますこれは内緒です  瀧尻善英


宿題 「スケジュール」  岩崎眞里子選

風を待つとうもろこしなスケジュール  守田啓子

宿題 「スケジュール」  野沢省悟 選

仮設住宅また陽が昇る陽が沈む  綿谷夕雨子

年々参加者が減っています。
どうすれば参加者が増えるか、考えてしまいました。
多分、どうすれば川柳をいろんな人に知ってもらえるかとおんなじくらいに
むずかしい問題。

では、カモミールの句会の事にいきますね。

カモミールの7月句会は、いつもの合評会の後に、
「マチニワ吟行」を行いました。
「マチニワ」というのは八戸市内に新しくできた
建物です。
全面ガラス張り、ガラスの屋根で雨や雪の日でも
自由に過ごせる多目的スペース。
夜は11時まで明かりがともり、町の行灯としての
役割もあるとか。

真ん中あたりに「水の樹」というオブジェがあって、
鹿威しのように水が落ちています。

それでは、みんなの作品を紹介させてください。


十七億円のマチニワ体が乾きます 潤子

水の樹になる夏色にナビされて  啓子

マチニワで老いるフクロウ目フクロウ科  静

ガラスの樹水の樹自爆する光り さち

風の街の風にもらった木の匂い かなえ


カモミール8月の句会は「帆風美術館吟行」でした。
「帆風美術館」というのは、株式会社帆風が
「デジタル光筆画」という技法によって
つくられた作品を展示する、複製画専門の美術館です。
今はちょうど国宝重文展の前期の開催中です。

展示作品を少しご紹介。

尾形光琳の「風神雷神」。
実は裏にはちゃんと酒井抱一の「風雨草花図」が
ありました。
そちらは後期に展示するようです。

寒山拾得」。
この笑い方がどうしても不気味に見える私は不謹慎でしょうか。

写楽です。
これはおとなしいほうではないかしら。
でも好きだなあ。
手と顔のアンバランス加減とか、
思いっきり寄り目にしてある目とか。
すごくにんげんくさいところがいいなって思います。



そうそう特別参加の「辛夷の実」。
冬鼓さんが持ってきてくれました。
早春に咲くあの白い花の実。
にぎりこぶしに似ていますね。
だから「こぶし」なんだそうです。

他にも池大雅や曽我蕭白などたくさんの作品がひしめいていて、
人物を主として書かれた「気韻生動」をテーマに
とても見ごたえがありました。
後期は植物を主とした作品ということです。

句会の様子をもう一枚。
参加者は、むさしさん、一艘さん、しんのすけさん
冬鼓さん、カモミールの5人です。
それでは各自の作品を紹介させてください。


夏の終わりに私の原寸大複写  三浦潤子

外は雨彦根屏風の複製画  守田啓子

十一時知らない人に囲まれる  須藤しんのすけ

ヌスビトハギ揺れる複製美術館  熊谷冬鼓

涅槃図にびつしりと咲く指きりの跡  奈良一艘

時をこじ開け風神雷神出ておいで   むさし

国宝・重文 卵御飯食いてェなあ  細川 静

偏差値の無い寺子屋秋日和   滋野さち

これがこぶしのこぶしなんだというこぶし  笹田かなえ


コピーだから触れる。写真も撮れる。
物足りないひともいるかもしれないけれど、
原寸大の迫力はそれなりにあります。
植物がテーマの後期、多分来年になるけれど、
日にちがあったらまた吟行したいな。

10月は八戸市の「縄文館」を予定しています。
10月20日(土)11時に現地集合。
詳細はまた告知します。
参加ご希望の方は、09029987277まで、
ショートメールでご連絡ください。


ここでもうひとつ話題を。
この間、高校時代の友達とまた三沢の寺山修司記念館に行ってきました。
あいにくの小雨模様でしたが、それもまた風情があって
いいものでした。
以前は撮影が禁止だったのですが、今回は撮影がOKでした。

ということで何枚かご紹介。

会場の真ん中に天井桟敷の舞台が!

机の中にも寺山ワールド。
懐中電灯で照らしてみます。

この写真にはいつ見ても胸がしめつけられるのです。


外の遊歩道のあちこちにあります。
寺山修司記念館は、市内からちょっと離れたところにあって、
不便だなあと思っていたのですが、
友達が、「賑やかな街から離れているからいいんじゃないの」と言ったので
そういえばそうだと納得したのでした。
また、機会があったら行きたいと思っています。



ということで、ネコにいきますね。
夏のネコたちです。
まず、最初の画像はさちさんのところのチコちゃん。
こんなにのびのびとお昼寝をするようになったんですって。
元ノラちゃんがお腹見せて寝るの、珍しいんですよ。


さばみ。
最近はようやく家の中を歩くようになりました。
これは風除室から顔をのぞかせているところ。
でもあんまりうろうろしていると、
ぱんだから教育指導を受けて追い返されます。

そのぱんだ。
100均で買ったすだれが似合う事。
暑い日の午後はこんな風にしています。

なーこ。
今年、洗面所の勝手口に網を張りました。
風がスースー通り抜けて気持ちがいいの。
あれこれごちゃごちゃしているところは御寛恕を。
この辺にはさばみの仔猫たちもよく来たし、
ななとトラもいつも歩いていた場所です。

じろ。
なんとまあ無防備な寝姿。
風除室でのこの寝姿、まったくお気楽なネコです(笑)


今日の美味しいもの。
三沢のランチで食べた平目の漬け丼。
ぷりぷりの平目がホントに美味しかったです。