川柳ステーション2015



すごく暑い日があったり涼しすぎたりと落ち着かない夏です。
台風11号が上陸しましたが、どうか被害のありませんようにと
祈るばかりです。
 さて、大変遅くなりましたが、「川柳ステーション2015」の
報告をさせていただきます。
7月4日土曜日、涼しくなるという天気予報を見事に
裏切って、快晴の青森市でした。
最初の画像は、ステーションのよびものトークセッションの一枚。
テーマは「川柳の弱点」。
特別ゲストの荻原裕幸さんとSinさんの二人の、
〈居酒屋で一杯飲りながらおしゃべりしてる〉みたいな
設定で始まりました。よーく見ると、お二人のテーブルの上には、
ビールとグラスがあります。
トークは荻原さんの明瞭な受け答えで、スラスラ進行していきます。
荻原さんの仰った事で印象に残った言葉を、思い出しながら
少し書かせていただきます。

*短歌の場合、大会などで講評のないことはない。
*結社の大会は一日では終わらない。
*大会で偉い人は会場に隅っこに、元気な人が壇上に。
*ボツ句でもリアクションが欲しいではないか。
*川柳のひとは我慢強い。
*卑屈なところがある。
*川柳は自己規定するべき。
*作風の違うにも関わらず、否定することを避けている。
*俳句は自分のスタイルからずれるものは受け入れない。
*川柳の語り方が下手。
*メジャーな部分を切り捨てたらマイナーなものしか
 残らないのではないかという不安があるのではないか。
*商業的なコンテストと同じ土俵に乗せる必要はないんじゃないか。
*ジャンルとして、現在進行形。
*創作レベルではヒケを取っていない。

等など、聞き間違いがあるかもしれませんので、
詳しくは「おかじょうき」誌の発表誌をごらんください。
ちなみにビールはノンアルコール、荻原さんは
一口もビールは口になさいませんでした。
荻原さんは自由詠の選者もなさいました。
その特選句。

はしゃぎすぎじゃないか藁人形諸君   徳田ひろ子

耳だけの記憶なので、表記が違っていたらごめんなさい。

奈良からはるばるお越しのひとり静さん。
突然の指名で「弱」の席題選者をなさいました。
大会の選者は初めてとおっしゃっていましたが、
しっかりとひとり静さんらしい選をなさってました。

大会の後の懇親会もその後の二次会も滞りなく終わりました。
私、今回は三次会までご一緒させていただきました。
その時に荻原さんが「一番を取りたい句は、句箋から伝わってくる」と
おっしゃったのが心に残りました。
画像はみんなで飲んだハイボール
日中暑かったせいか、美味しかったです。


さて、大会の次の日もまたまたご一緒させていただきました。
メンバーは荻原さん、むさしさん、一艘さん、冬鼓さん、啓子さん、
私の6人です。
まず最初に、歌枕にもある「日本中央の碑保存館」へ。
東北町にある、「つぼのいしぶみ」ともいわれている
古い石碑の保存されている建物です。

このように「日本中央」と彫られています。
資料によると、811年に文屋綿麻呂が
蝦夷征伐に進撃してきた際に残したのではないかと
言い伝えられているということです。


みちのくのいはで忍ぶはえぞ知らぬ書き尽くしてよつぼのいしぶみ  源頼朝


をはじめ、西行や藤原清輔、岩倉具視大町桂月などの有名なひとも
歌に詠んでいます。

金子兜太さんの句碑、近藤芳美さんの歌碑もありました。

その後、三沢市のバラ焼きのお店でお昼。
私が五月の連休にひとり焼き肉をしたお店です。

男性陣のテーブル。

女性陣のテーブル。どちらもお肉モリモリです。

腹ごしらえをした後は、「寺山修司記念館」へ。
むさしさんのお知り合いの館長の佐々木英明さんと一緒に、
記念撮影です。佐々木英明さんは、寺山の映画
「書を捨てよ町へ出よう」の主役を務められた方で、
映画の冒頭に、ぼそぼそしたセリフで出ていらっしゃっています。
その語り口調は現在も変っていないようです。
向かって右の赤いジャンパーの方です。

記念館の外の遊歩道も回りました。
ここも小川原湖だと思うのですが、もしかしたら
ジュンサイ採りではないかと思われる小舟が浮いていました。
寺山修司記念館のあとは、車で八戸駅まで送ってもらうことにしました。
むさしさん、本当にお疲れ様でした。
おかじょうきの皆さま、大変お世話になりました。
で、八戸駅ドトールで荻原さんとお茶して
お別れしようかなと思っていたら、荻原さんに
「八戸の市内はここからどれくらいかかりますか?」と
訊ねられ、私は「バスで20分くらいですよ」と答えたところ、
電車の時間まで、少しなら市内を案内できるくらいの
時間があったので、急遽、八戸市内を案内することになりました。
と言っても、本当に駆け足での市内見学でした。
はっちを見学をして屋台村を通り過ぎただけの
あっけないものでしたが、いろんなお話ができて、
とても嬉しかったです。
荻原さん、本当にお疲れさまでした。
お陰さまでとても勉強させていただいた二日間でした。


さて、ネコ達のおはなしに行きます。
まず、さばみちゃん一家の様子から。

朝ご飯の時の様子。
名前をつけました。
左から時計周りに「しろみ」(白いところが多いから)。
「みっけ」(みけちゃんをもじって)。「こさば」(さばちゃんそっくり)。
「ぱんち」(ぱんだの小さい版)。「さばっち」(さばちゃんの小さい版)。

そして「くろっち」。ネコ風邪をひいていたらしく、ステーションから帰っての
翌日、動物病院に連れて行きました。
成長が遅いらしく、母乳だけでは充分でないそうなので、
仔猫用のミルクをあげています。

実はさばみちゃん、6匹産んでいました。
「くろっち」の後、このこ「しろみ」がひょっこりきたのでした。

「ぱんち」。うちのぱんだと模様が似ています。

「さばっち」。元気です。背中からわき腹にかけて
さばみちゃんの模様がきれいに出ています。

「こさば」。すばしこいの。

「みっけ」。このこもネコ風邪らしいけど、捕まらなくて
動物病院に連れて行けないでいたのですが、
何とか落ち着いた様子。

さばみちゃんの子育ては、本当に涙ぐましいものがあります。
来月辺りから、里親探しをしようと思っています。

我が家のボーイズですが。
なーくんのこの模様、床にと見間違えそうです。
家人は「フローリング」とあだ名をつけました。

ぱんだのこのちんまりした寝姿が好きです。
好奇心も旺盛で、実にしっかり者。

甘えん坊じろ。実はあれから二回、脱走したのです。
二回目の時は、その日の夕方に帰ってきたのですが、
三回目の時、家の庭に入ったところをさばみちゃんに追い払われて、
翌日の朝早くにやっとさばみちゃんのいないころを見計らって帰って
来られたのでした。その三回目の時って、ステーションの前日で、
私、その夜はほとんど寝られなかったんです。
じろ、脱走するんならもっと日にち考えてよね。

これは、二回目に帰って来た時、ふたりが寄ってたかって
匂いを嗅いでいるところ。(笑)

なな、只今我が家はさばみちゃん一家7匹とごん、
それにボーイズの三匹で、合計11匹のネコ屋敷になりました。
びっくりだよね。どうか、見守っていてくださいね。

今日の美味しいもの。
頂き物の手作りのカシスのジャム。
あっさりした甘味と酸味が本当に美味しいです。
ありがとうございました。


今日の一句。
玉さんの句は句会の「ゲーム」から。
私はステーションの「弱」の入選句。


だるまさんが転んだだあれもいない   玉

折れそうな幸せそうな細い首    かなえ