夏のあれこれ

まあ、何とさぼってしまったことでしょう。
猛暑やらさばみちゃん一家のことやら実家へ行って
弟一家と妹一家との食事会やら、この夏も色々ありました。
それにしても今回の豪雨です。
何と言う大きな被害だろうと、テレビを見続けました。
あの震災の津波を思い出しながら。
もうこのような災害のないことを祈りました。


では、夏の思い出を少しだけ書きます。

まず、8月23日の第69回県川柳大会のことから。
最初の画像です。特別選者に脚本家としてもご活躍の
現代川柳「かもめ舎」の杉山昌善さんをお迎え
しての大会でした。
杉山昌善さんの講演から、印象に残った言葉を書いて
みます。
*脚本のワンシーンと17音字の川柳は作り方がとても似ている。
*脚本でシーンに緊張感をもたせたいから必ず対立をいれる。
*現代川柳は自分発。一句一城の主 ドラマを描く。
などなど。
わかりやすい言葉で丁寧にお話してくださいました。
では、当日の大会の上位入選句を書かせていただきます。


特別選 「群れる」 杉山昌善 選

天位  八月の余白に群れている蛍   野沢 省吾
地位  タンポポがわっと咲いてる泣いている   岩崎 雪洲
人位  群れにいて手拍子だけがうまくなる   豊巻 つくし


席題 「アンテナ」  吉田州花 選

天位  旅をしています修司の詩の一行と   野沢 省吾
地位  受信する鶏冠は僕にだってある   千島 鉄男
人位  アンテナは明日静かに畳まれる   芝岡勘右衛門


席題    「アンテナ」  田鎖晴天 選

天位  全身がアンテナだった少年期   福井 陽雪
地位  アンテナが味方の貌で伸びてくる   三浦 蒼鬼
人位  アンテナが空を支えているのです   吉田 吹喜


席題  「痛い」  佐藤ぶんじ 選

天位  横顔は痛さ悟った夜叉である   櫛引 八千代
地位  なんたって一番痛いのは言葉   吉田吹喜
人位  逢いたさは桜はらはら散る痛さ   吉田吹喜


席題   「痛い」  工藤青夏 選

天位  陣痛だ交響曲が生まれるぞ   むさし
地位  情けって爪一枚のひっかかり   菊池 京
人位  正義って奴には棘があるんだね   内山 孤遊


宿題  「歯」  福士慕情 選

天位  縄文の歯型で解る食文化   可井 さくら
地位  拷問に耐える覚悟で歯の治療   須郷 井蛙
人位  フクシマに末代残る負の歯型   山本 弘志


宿題  「歯」  むさし 選

天位  止まらない歯車みんなヒトらしい   成田 我楽
地位  八重歯からときどき僕が落っこちる   木村 花江
人位  脱皮することを拒んでいる奥歯   野沢 省吾


宿題  「疼く」  櫛引八千代 選

天位  選挙権持った子供の片頭痛   吉田 吹喜
地位  みんな笑って桃の傷には気づかない   福井 陽雪
人位  重箱の隅で疼いている昭和   八木田 幸子


宿題  「疼く」  千島鉄男 選

天位  鍔釜の焦げたあたりが疼きます   守田 啓子
地位  いじめっこでした抜けない棘がある   沢田 百合子
人位  怒らせてしまったらしい月に暈   熊谷 冬鼓


宿題  「一寸先は闇」  佐藤允昭 選

天位  カルテから満ち足りた日々転げ落ち   柳田 健二
地位  誰もが行く誰も知らない先の事   池 汀柳
人位  また病一つ加わる蝉時雨   田中 苑子


宿題  「一寸先は闇」  郄瀬霜石 選

天位  デスノート一番先にある名前   まきこ
地位  いつだって最後の詰めが甘過ぎる   郄橋 せい子
人位  いってらっしゃい今日は鰻よビールもね   池 汀柳


宿題  「リズミカル」  野沢 省吾 選

天位  笑えるだけ笑う鼓動のあるうちに   田鎖 晴天
地位  七十年の夏さらさらのり茶漬   福田 文音
人位  胸の水春の小川になる言葉   米山 明日歌


宿題  「リズミカル」  岩崎 雪洲 選

天位  両足は今朝はとっても仲がいい   三浦 ひとは
地位  新しいリズムで来たな不整脈   齋藤 紀
人位  眠れない枕を通る長い貨車   熊谷 冬鼓


今回は、横浜のかもめ舎さんの皆さんも大勢参加してくださいました。
そしてそして、静岡の米山明日歌さんも来てくださったんです。
再会を喜び、川柳の話もたくさんしました。
明日歌さん、また、お会いしましょうね!

さて、夏と言えば濱山哲也さんの暑中見舞い。
こののほほん感がなんとも言えません。


えーと、ネコの話しにいきます。
さばみちゃん一家の事で始まり、さばみちゃん一家の事で
終わった夏でした。
以前にもコメントで書きましたが、六匹のうち一番元気で
大きかったぱんちは、交通事故で死んでしまいました。
さばっち、こさばは行方不明。
しろみ、みっけ、くろっちは動物愛護支援の会さんに
引きとってもらって、只今里親さん募集中。

しろみ。この哀愁を含んだまなざしは罪です。

みっけ。一番すばしっこかったの。

くろっち。成長が悪いので仔猫用のミルクをスポイトで
飲ませました。仔猫にミルクをあげるの初めてのことでした。
みんな元気でいるそうです。

さばみちゃんは、無事、避妊手術を済ませて、只今我が家の
二階のネコ部屋で療養中。
もう少ししたら予防接種をして動物愛護支援の会さんに
お願いするつもりです。

ごん、もしかしたらさばみちゃんの仔猫達のお父さん
だったかもしれません。耳が半分たれていますが、
ケンカの後遺症だと思います。
今も毎日、きちんとご飯を食べにきます。

これはしろみとみっけ。
仔猫達が庭を元気に駆け回っていたこの夏の事は、
忘れられないと思います。


で、我が家のボーイズね♪
なーくん、7月の末頃に誤食やってしまいました。
慌てて動物病院に連れて行ったら
吐かせましょうということになり、大量のオキシフルを
飲ませたところ、胃を荒らしてしまって大量の吐血を
したんです。もう、死ぬかと思いました。
全然食べられなくて点滴のため病院通い。
そんな元気のないなーくんに、こんな風に
寄り添う姿がありました。
今はすっかり元気になったのですが、すごい甘えん坊になりました。

ぱんだと洋ダンスの上に乗っかって得意そう。

じろとぱんだは仲が良くて、よくこんな風にくっついて
寝ています。暑くないのかねぇ。
家の中で過ごす初めての夏を、
どうにか乗り越えてくれてほっとしました。

なな。2013年6月ころ。
目つきがこわい(笑)
この夏、仔猫達を見守っていたと思います。
でも、「あたいのお庭、あまり荒らすんじゃないわよ」かしら(笑)



また、川柳のことにいきます。
「川柳スープレックス」の八月に、8句作品を載せていただきました。
タイトルは「茗荷ちょうだいっ!」
よかったら読んでくださいませ。
  ↓
     
http://senryusuplex.seesaa.net/archives/20150801-1.html

そしたら、「旬」の川合大祐さんが私の川柳にちなんで
200字の川柳小説を「二人の優しい日本人」というタイトルで
書いてくださったのです。嬉しかったです。
こういう反応、すごいなと素直に感激しました。



では、ふーっ(深呼吸ね)報告です。
このたび、「カモミール句会」という川柳の勉強会を
たちあげました。
メンバーは、八戸在住の三浦潤子さん、守田啓子さん、横澤あや子さん、
私の4人です。毎月第4木曜日、午後1時から。
場所はだいたい「はっち」です。
只今会員募集中です。句の互選、合評、他誌の読みなどなど、
いろんなことしてみようと思っています。
興味のある方はいらしてみてください。
ちなみに今月は24日(木)午後1時から「はっち」の三階
「八庵」です。
もしいらっしゃるんなら今週末までに私に句を送ってください。
ただ見ているよりも、とりあえずやってみようということで。
では、メンバーの句を紹介させていただきます。

新しい輪郭ハーブティふわっ   潤子

沙羅の雨失わないという誤解   啓子

価値観の境にすわるサザエさん   あや子

忘れなきゃやってらんない茗荷ちょーだいっ!   かなえ

どうぞ、よろしくお願いいたします。




今日、お葬式に行ってきました。
この街の文化的なことにおいてリーダー的存在だった方が、
9月10日にお亡くなりになり、今日がお葬式だったのです。
91歳でした。
その方とは、うんとうんと若い時に知り合いました。
私が書いていたものを読んでいてくださって、
「あなたの文章にはポエムがあります」とおっしゃってくださったのです。
励まされました。今でも支えの言葉の一つです。
今度お会いしたらカモミール句会のこと
話そうと思っていました。
とてもとても残念です。


今日の美味しいもの。
お盆に実家に行った帰りに食べたナミキのジェラート
甘すぎずフレッシュで後をひく美味しさでした。


今日の一句。
玉さんは句会の「無限」で。
私は県大会の「群れる」の没句。


水桶にゆらり冥王星放つ   玉

燕子花ばかりが咲いている真昼   かなえ