赤の回廊

お祭りです。
前夜祭、お通り、中日、お還り、後夜祭。
今年はお通りが土曜日にあたったので、観ることになりました。
獅子舞、虎舞、御神楽、御稚児さんの行列、そして各町内の趣向を凝らした山車が延々…。
赤、青、金、銀、紫、etcの、色、かたちが、かたまりになって過ぎていきます。
笛や太鼓のお囃子にかけ声もにぎやかにおよそ三時間。
なにもしないで、ただじっとみていたのに何だか疲れました。

閑話休題

この間の玉さんの句


髪切りました 母はこんなにきれいです   玉


は、どういう意味ですかと、このブログの数少ない閲覧者さんのお1人からご質問がありました。
句の解釈はそれぞれだし、作者の意図とは違うかもしれないけれど、わたしなりに思うことを書きますね。

この句のお母さんは恋をしていました。誰にも内緒の恋です。とってもとっても苦しい恋です。
でも、この恋は唐突に終わります。恋をしていた時のお母さんは髪を伸ばしていたのでしょう。
その髪を切って、女だった自分からお母さんの自分に戻りました。
お母さんの泣いているような笑っているような顔が見えます。


こんな感じですが、どうでしょうか?



世阿弥木阿弥 誰を騙した赤の回廊   玉

くちびるのやましくあればなおの赤   かなえ