八月です


今日は、蒸し暑くても少し曇り空だったせいか、
いくぶん、しのぎやすかったように思いました。
それでも、買い物に出たときは、汗、じっとり。
すっかり冷房のお世話になりました。

この街のお祭りが始まっています。
炎天でなかったのが救いでした。
山車の引き子さんたちも暑そうにしていましたが、
それでも、元気いっぱい掛け声も大きく、山車を引いて
いました。


さて、画像はお約束の玉さんの表紙絵です。
今日は、五月に田子町で開催された「県南合同観桜川柳大会特集号」。
表誌に描かれているにこやかなお顔は、故松尾馬奮さんです。
松尾馬奮さんは、かの大山竹二さんに「みちのくの快翁」と称せられて
いた、川柳作家です。
我が「あさひな吟社」の代表の北村吾朗さんが
若かりし頃、カバン持ちに従いて歩いていたとのこと。
このあたりでは、「馬奮さま」と呼ばれ親しまれていたそうです。
馬奮さまは、明治19年3月15日に三戸町にお生まれになり、
昭和40年9月19日に、80歳でお亡くなりになりました。


叱っては見たが子どもは俺に似る   松尾馬奮


三戸町の城山公園に句碑があるそうです。
この表誌絵、還暦のお祝いの写真から写し取ったのではないかと
察しられます。「馬奮さま」の「馬」のあたりの泥はねの感じといい、
お顔のなんとも穏やかさといい、玉さんは会ったことないはずですが、
実にいい雰囲気を醸しているなあと、感心した次第です。


この大会報から、今日は「あさひな吟社」のみなさんの
それぞれの一句を掲載したいと思います。句の後ろは題です。


ほんとうの僕を知ってる足の裏 (足)中村春太

今日も行く足がからまる藪の中 (足)浅沼裕子 

やけくそで受けた東大「サクラサク」 (予想外)西村吐夢

お馬鹿キャラでかいリボンで自己主張 (リボン)蹴揚 舞

びっしりと田舎の味をつめる母 (びっしり)荷軽井光生

きっちりと叱りびっしり褒めてやる (びっしり)北村吾朗

今私いろはにほへと言えません (いろは)中村与志

乙女達恋の「いろは」で盛りあがる (いろは)中村良則

ガンですが明日リンゴの樹を植える (いろは)石亀ひろみ

いろは坂登るあたりが花と知る (いろは)岩間十三男

いろは坂登った者だけ見る世界 (いろは)森田榮子

仮名手本いらっしゃいませこんばんは (いろは)宮村 玉

バラ色の公約裁く浮動票 (裁く)坂上たいら

髪切って少し未来を軽くする (未来)笹田かなえ




こちらの画像は、今日のお祭りの一枚です。
この街のお祭りのことは、この次に詳しく書かせてください。


童話から始まる鬼の物語   玉

千年の夢うずくまるいろは歌   かなえ