「杜人」2009秋

今夜は仲秋の満月。
くっきりと、冴え冴えとした月が夜空に浮いています。
今日の午後、お月見団子を買おうと近所の和菓子屋さんに行ったら、
残念ながらもう売れ切れていました。
なんでも、雨になりそうだったから、少ししか作らなかったそうです。
すあまの美味しいお団子なのに残念です。
私以外にも買いにきたひとがいましたが、残念そうに帰っていきました。


今日はもっと早くにブログを書こうと思っていたのですが、
NHKの『日本の、これから「鳩山新政権に問う」』をずっと
観てしまいました。
今まで、本当になにも知らないできたのだと驚きともに
反省もしました。これほどの問題があるにもかかわらず、
お笑い番組やクイズ番組を観て、笑いながらきた自分が
恥ずかしいです。あの頃笑っていた裏で起きていたいろんな問題が
今、少しずつ露わになりつつあることを思うと、あれらの娯楽番組には、
その頃の政権からお金が出ていたのではないかと疑ってしまいました。
ともかく笑わせておいて、目くらましさせておけばいいという、
意図があった気さえしました。
今日のNHKの番組は、今までのその手の政治家を招いての番組とは、
ちょっと違って感じられました。
今日出演の内閣府副大臣お二人のお答えも頼もしかったです。
きちんと耳を傾け、自分の意見を述べていたと感じました。
一般視聴者からの代表の方々も、ある程度打ち合わせが
あったかもしれませんが、生番組なのでとっさの意見も
出たと思いました。
番組の間中、ときに頷き、反発し、ほろりとする場面も
あったりの三時間でした。


「杜人」2009秋号が届きました。
こちらも、私が定期購読している川柳誌です。
内容が充実していることに定評があって、楽しみに
読ませてもらっています。


さて民主喫水線の重い旅   山河 舞句

今日の出口に立ちふさがっているおまえ   佐藤 みさ子

咲くときはパッと熟睡の桔梗   浮 千草

ダンボール箱の夕焼け小焼けかな   都築 裕孝

心太 姉もいもともひとりなり   宮本 めぐみ

輪の切れ目生の切れ目も見えてきて   添田 星人

一本の薔薇でいるのは難しい  本村 靖弘

ステンレスのお鍋脱走癖がある   加藤 久子

マイ箸でハローワークが掴めない   大友 逸星

立ちなさいあなたは東京タワーです   鈴木 逸志

もたれ合うダリア、ダリアと呼び合って   広瀬 ちえみ

白い船つないだパンが焼き上がる   大和田 八千代


「杜人」の同人の皆様のお作品です。
好きだなと思う句を勝手に選ばせていただきました。
それぞれの句にこの6月、青森にいらした方々のお顔が見えます。
他に読み物では、多彩な執筆陣がそれぞれの筆致で書かれておられ
飽きることなく読んでしまいます。
月例句会のページも刺激的です。読み進むうちに、
「杜人」の特徴が絵巻のように浮かびあがってくるのです。
「杜人」は仙台発信の川柳誌です。



どさどさと障子をやぶり月がくる   玉

これはオフレコ カーテンを引く月の窓   かなえ