「海の鳥・空の魚」

今日は、晴れのち曇り。
洗濯物は外に干せたものの、すっきりと乾きませんでした。

午後から、娘とふたりで買い物に出ました。
いつもは一緒に出かけてくれないですのが、
今日は荷物持ちについて来てくれました。
(娘の年齢は本人の名誉のために、内緒です。
一応、家事は手伝ってくれますので私の忙しい時は
心強いです。あと、パソコンも割合得意なので、
そちらでも何かと助かっています(笑))

今日の買い物はりんごジュースと匂い袋と田酒の酒粕
売っているお店が日曜日はお休みなので、ジュースも酒粕
まとめ買いしてきました。
ちょこちょこあちこちのお店を覗いたりしたので、
買い物が終わったころは、5時過ぎていました。
ちょうどお腹もすいてきたので、ちょっと早いのですが
何か食べて帰ることにしました。
うーん、何にしようかと迷いながら歩いていると
蕎麦屋さんの前に「鍋焼きうどん」の幟が出ています。
いいですねぇ。と言うことで「鍋焼きうどん」が
今夜の夕食でした。
入ったお店はこの街でも古いお店です。
店内も、時代劇に出てきそうな内装です。
椅子もテーブルもピカピカに黒光りしています。
一輪ざしも備前焼きや、古伊万里です。
浮世絵も飾ってあります。
でも、メニューはとっても庶民的。
鍋焼きうどんは少し味付けが濃い目でしたが、
入ってきた海老の天ぷらを噛みしめると、
ごま油の味がしました。満足満足。
会計の時にお店のひとに聞いたら、
開店は戦後まもなくとのこと。
お店を出ると、木枯らしを思わせる
ちょっと冷たい風でした。



海の鳥空の魚とわたくしと   ひとり静


昨日、コメントをくださったひとり静さんから、
「海の鳥・空の魚」と言う句集をいただきました。
ひとり静さんとは、確か仙台での「バックストローク」の
大会のときにお会いしています。
お名前のとおりとてももの静かなお方でした。
あちこちの川柳誌やウェブ上でお名前をよく
拝見し、そのご活躍は眩しいほどです。
句集の句も、機知やウィットに富み、
ポエムもユーモアもありで、驚嘆しました。


ファイトって言えば泣き出す冷やっこ

自動詞か他動詞なのか烏瓜

遺書なんか書いてる歩道橋の錆

金平糖くらいの角は持っている

死ぬ時はわたしも靴を揃えたい

鳥はまぼろし わたしの空に蒲団干す

蟻の列手伝わないで踏まないで

途中下車しゃきしゃき感に引っぱられ

チューニングするたび父のぬらりひょん

二泊三日傷は浅いと言い聞かす



まだまだ素敵な句が沢山な
「海の鳥・空の魚」です。
一度読んだだけですが、
また読み返すつもりです。
私のなまけ心にガツンときました。
ひとり静さん、本当にありがとうございました。
いつか、お会いできるのを楽しみにしています。


紅い花流し通りゃんせが続く   玉

万葉の木からとめどもなく滴   かなえ