「水脈」

今日は、晴れだったり曇りだったり。
洗濯物は残念ながら外に干せませんでした。
年末に向けて、少しだけ掃除を始めました。
まず、冷蔵庫の整理。冷凍庫の正体不明のもの、
どんどん捨てたら、すっきりしました。
冷凍庫に入れると、忘れてしまうこと多々で
反省しました。



午後から、匂い袋教室に行ってきました。
この間、匂い袋を買ったお店で、不定期に
行っているもので、お店の人に「いかがですか?」と
声を掛けられ、面白そうと参加することにしたのでした。
香りは奥が深いですね。
歴史にも関わっていて、おいそれとは語られないと
思いました。
東大寺や、正倉院推古天皇足利義政織田信長
明治天皇、蘭奢侍などの言葉が頭のなかで踊っています。
匂い袋の香料は八種類、それぞれを単独で嗅ぐと、
とてもいい香りとは言い難いものもありました。
でも、それらを混ぜ合わせることによって、
この間買ったような匂い袋の香りになるのだそうです。
今日の参加者は私を入れて4人でしたが、
同じように調合したはずなのに、出来たものは
それぞれが微妙に違う香りになったのには驚きでした。
また、機会があったら参加したいと思いました。


北海道の浪越靖政さんから「水脈」2009年12月号が届きました。
読むと熱いものがひしひしと感じられます。
常に前を見据えている視線が会員さんの作品から伝わってきます。
いいなと思った作品を紹介させてください。

筆入れの中はシベリア寒気団   春口倭文子

さあ音楽だ私の汽車が出る   佐々木久枝

どこまでも行進ゆめの蟻の墓   岡崎守

遭遇はクマにはあらずお月さま   一戸涼子

しなやかにしたたか普段着の暦   岩淵比呂子

まだこの世職業主婦と書いておく   平井詔子

生きた証し 針葉樹の濃い緑   城村美都枝

雲がくれして月光の死んだふり   新井笑葉

ねこじゃらし大きく揺れて猫の葬   明星敦子

よかったあ今日もおしまいの丸   田村あすか

月を吊る花魁を吊る蜘蛛の糸   大橋百合子

秋薔薇以後のはなしが面白い   酒井麗水

鶴彬しゃべり疲れた長き夜   斎藤はる香

 空
飛  ぶ
 猫
心療内科
は  冬          松原ゆきえ

好きだ嫌いだトマトぶつけ合う   浪越靖政


他に、連句のようなコーナーやエッセイなどの
読み物もあり、本当に意欲的な川柳誌です。
靖政さん、ありがとうございました。


さて、12月ぶんの川柳のお仕事の集句ぶんが届きました。
今回もとてもいい句がたくさんありました。
昨日届いたので、昨日のうちに選句しました。
少しずつじっくりと進めていこうと思います。




風だけが旅の重さを知っている   玉

バスに乗る幼なじみに会うように   かなえ