冬本番

さて、いよいよ冬本番です。
今日は、朝のうちは昨日のように晴れていました。
でも、だんだん雲が多くなってきて、帰るころには、
すっかり暗い空から、ちらほら白いものが降ってきて。。。
家に着くころには、間断なく降る雪となったのでした。
夜、雪の降る空が、茜がかった桃色になることがあります。
絶え間なく降る雪空を遠く眺めると薄赤い桃色とも、
消えそびれたあかね空、とも言うような色に染まっているのです。
空が、雪の冷たさにかじかんでいるみたいです。
今日のそんな空の下、北国に生まれたことを恨めしく思ったりも
しましたが、それでも、それなりです。
たとえば、そろそろ冬ならではの美味しいものの出番を
あれこれ、考えます。
セグロイワシと大根の拍子切りと大根おろしで煮る、菜香汁。
味つけは酒と塩、私は昆布も入れます。
イワシは新鮮でなければいけません。
お刺身にできるくらいのものを、はらわたと頭としっぽを
取って、大根の煮えた鍋に入れて、さっと火の通ったところに
小口切りのネギをたくさん入れて、出来上がり。
熱々を食べれば、体もほかほかです。



川柳のお仕事は、あともう少しです。
今回は、本当に苦しみました。
書いても書いても書ききれない思いでした。
字数が限られていることもありますが、川柳の評は
あまり、長々と書くより、さっくりと切り取る感じの
方がいいのでないかと、思い到りました。
その切り取り方に、選者の個性と言うか、信念みたいなものが
出るのでしょう。
その句の背景よりも、その句を書いたひとの個性を
探り当てることができればいいなと念じながら
書いています。


今読んでいる本は、杉浦日向子
『うつくしく、やさしく、おろかなり私の惚れた「江戸」』です。
帯に、「人生を語らず、自我を求めず、出世を望まない…」とあります。
バッグに入れて、仕事の行き帰りのバスの中や、家でひと息付くとき、
寝る前などに、すこしずつ読んでいます。
江戸時代に生きたって、不満や不平はもちろんあったはず。
でも、お江戸の人たちは、楽しささがしの名人です。
まだ、全部読んでいないので紹介は、全部読んでからにしますね。
もちろん、江戸川柳も出てきます。


羊羹をすなおに食って睨まれる


お茶請けの羊羹は、食べてはいけないものだったようです。
食べないで、お茶だけ飲んで、羊羹は残します。
その羊羹は大切に戸棚に仕舞われ、お客さんがきたら、
またそのままお出しして、を繰り返し、最後、砂糖が吹いたものを、
その家の主人がパクリといただく、の意味らしいです。(笑)


さて、今夜も寝甘酒の時間です。
明日、道路が混むと思うので今夜は早めに寝て、
早く起きないとね。


ラーメンのスープは女だと思う   玉

屋台酒男の夢にかなわない   かなえ