彼岸じゃらく

今日は、寒い日でした。
いつもなら、もう少し春って感じの日差しのはずが、
お日様は出ているのに、ひんやりと冷たい風が
漂う一日でした。
昨日は、「彼岸じゃらく」でした。
「彼岸じゃらく」と言うのはこのあたりの方言です。
春のお彼岸のあたりに降る霙まじりの雪と言うか、
雪まじりの霙と言うか、ぐしゃぐしゃのびしゃびしゃの
お天気のことを言います。
昨日一日、ジタジタとそんな雪もどきが降りしきり、
帰るころには、シャーベット状のもので道が覆われていました。
職場の何人かは、この連休中にノーマルタイヤに換えている人もいて
帰り道を心配していました。
この辺では、この「彼岸じゃらく」で、やっとこ「春だねぇ。」と
言います。
それでも、今日みたいな寒い日があるから困ります。
さっき外に出てみたら、また雪がシトシトと言う感じで
降って、うっすら積っています。
油断大敵。
この間中体調を崩して、川柳の原稿書きがすっかり遅れて
迷惑をかけてしまいました。
今日は、やっと速達で出してホッとしています。


昨日、弘前川柳社の「川柳 林檎」の三月号が届きました。
今回は、一月十七日に開催された「新春川柳大会」の結果が
載っています。
天位の句だけ紹介させてください。(宿題、席題とも二人選)

席題「川」

吉田州花 選  絵灯篭どこへ行ってもいいんだよ   佐藤ぶんじ

角田古錘 選  川面きらめいて受胎の予感する   児玉ヒサト

席題「歌」

福士りか 選  生まれたらもう唇に歌を持ち   斎藤 秫

加藤彩人 選  真っすぐに生きて極度の音痴です   三浦蒼鬼

宿題「ジグザグ」

工藤青夏 選  少年をジグザグ縫うと発火する   沢田百合子

野口一滴 選  柘榴ざっくり あなたおまえで宜しいか   八木田幸子

宿題「みせかけ」

笹田かなえ 選  私には旅をしている夫がいる   有馬洋子

波多野五楽庵 選  ハイヒールの中で外反母趾の鬱   工藤青夏

宿題「蓋」

佐藤古拙 選  守るものあってきっちり母の蓋   工藤青夏

長谷川酔月 選  反骨の火蓋が鳴らすファンファーレ   野口一滴

宿題「ラッキー」

菊池 京 選  宇宙から一個を拾う受精卵   大黒谷サチエ

渡辺松風 選  宇宙から一個を拾う受精卵   大黒谷サチエ

宿題「緩む」

佐々木文子 選  還暦の緩んだ箍を締め直す   高橋岳水

西山金悦 選  オーロラが緩むと満天の星である   波多野五楽庵

成田我洲杯 「根」 (一人一句吐 五人選)

第一位  大根のしっぽに父の椅子がある   野沢省悟


賑やかで楽しく熱気のある大会でした。
ちなみに、「歌」の選者の福士りかさんは短歌の方です。
若くて美人でとても素敵な方です。
選も、その豊かな感性がうかがわれるものだったと思っています。


さあ、今夜から時代小説を読みまくるぞーっ!


にっぽんを掘れば自然薯ここにあり   玉

髪伸びる越えてしまった国ざかい   かなえ