「グループ 明暗」 38号

昨日も今日も、お掃除日和でした。
昨日はにわか雨が降ったりしましたが、それでも
洗濯物は外に干すことができました。
取り込むと、冬の空の匂いがします。
ちゃんと乾ききらなかったものを部屋に干していると
部屋が冬の空の匂いに満ちて、ちょっといい感じ。


昨日も今日も掃除のあとは買い物でした。
別に今日買わなくてもいいのにと思うものまで、
ついつい買ってしまいます。
レジを済ませてふと、払うお金が少なくなっている
気がしました。
私は働いているので、大体一週間の分をまとめて買うのですが、
そう言えばこのごろ、払う金額が一割から二割くらい少なくなって
いるなあと、改めて思いました。
デフレ?
のんびりな私でも、ちょっと考えてしまいました。



私が定期購読している川柳雑誌の
「グループ 明暗」第38号が今日届きました。
お掃除の合間にざっと目を通していたら驚きの記事がありました。
なんと、次号39号で終わると言うのです。
「明暗」は定金冬二さんが昭和五十五年に始められた「一枚の会」のあとに
平成九年に発足なさったそうです。
「ご挨拶」とあるところを、一部掲載させてください。

「ご挨拶」
「一を十にしよう」この「川柳一枚の会」は、まず句会を中心に、
どうすれば少しでも句会が良くなるかを考えながら出発したいと
思います。
 句会は主催者側だけのものだ、というように考えがちですが、
そうではなくて、この「一枚の会」は、出席者全員の会だと、
思って頂きたいのです。出席者の一人一人が主役になって、
句会を盛り上げて頂きたいのです。
 何でも言える、何でも話しあえる、火花の出る熱い句会に
したいと思っています。どうかご支援下さい。
                  代表  定金冬二

現在の事務局の前田芙巳代さんが、そのあとに
後継者がいないこと、そして、曖昧にではなく
気力のあるうち終わらせることを決意したと、感謝の言葉とともに
述べられています。
正直、「明暗」薄い冊子です。
でも、最後の一字まで、きちんと読むことができました。
句会の川柳もハッとさせられてきました。
以下、句会の秀句だけ書かせてください。
七月句会から、十月句会まであります。

七月句会

「越える」

子午線をひょいと跨いだ雨蛙   洋子

「自由吟」互選

12点句 スパイスが足りない雨期の玩具箱   洋子

「足」

足音が激しく匂ってくる廊下   典子

「だから」

書き出しが辛口だから父だろう   瑞紀


八月句会

「残る」

詰め込んで残り時間は持ち帰る   瑞紀


「耳」互選

9点句 信長の耳のかたちは銃に似る   正博

「うしろ」

三途の川からうしろ向きに帰る   照子

「姉」

姉の指差す方はいつしか霧の中   俊介

九月句会

「乾く」

哀しみが続く枕が干してある   芙巳代

「自由吟」互選

8点句 郷愁的に走っています救急車   嬉久子

「柵」

水になろう風になろうと秋の柵   嬉久子

「合図」

二本目の煙草引き金を引いた   律子

十月句会

「前」

前書きが美しすぎて読みづらい   照子

「未完」互選

6点句 終止符など打てぬ空が青すぎる   あけみ

6点句 ジグソーパズル秋のかけらが見つからぬ   洋子

「頼る」

佳句 頼りがい象の背中に乗っている   玲子

佳句 パラシュートの紐を何度も確かめる   右門

佳句 頼りすぎると花屋の花がみな開く   芙巳代

「意外」

桃の木を植えたあたりで子が増える   恵美子



グループ明暗ラスト川柳句会

と き   平成22年3月21日(日) 午前10時開場

ところ   豊中市立市民会館ホール

開 会   午後1時

宿題と選者(各題2句)欠席投句拝辞

「像」   岡田 俊介 選

「流れる」   久保田 寿界 選

「鬼」   墨 作二郎 選

「舟」   辻 嬉久子 選

「裏」   吉田 右門 選

席題なし  投句締め切り11時30分  各題秀句に呈賞

会 費   500円

主 催   グループ明暗


来年は、すぐ、なんですよね。


靴下の穴の深さを語ろうか   玉

どん底がメリッと割れる十二月   かなえ