かがり火まつり

今日は幾分、寒気も緩んで、なんとか一息つきました。
そう言えば、今日は雨水なんですね。
昔、農耕の準備は、この雨水を目安に始めたとか。
えんぶりも今日が三日目。
なんだか、そわそわしてきました。
ということで、「かがり火まつり」に行ってきました。
「かがり火まつり」というのは、夜にかがり火を焚いて、
えんぶりの舞いを見せてくれるのです。
えんぶり期間中、会場の市役所前広場で開催されています。


仕事が終わると、一目散に会場へ急ぎました。
人の賑わいとパチパチ火の爆ぜる音と火の匂い、
それと食べ物の匂いが、溢れていました。
食べ物を売るテントが、会場にひしめきあっていて、
目移りがして困りました。
せんべい汁、くじら汁、甘酒、おでん、焼き鳥、
唐揚げ、焼きそば、うどん、けの汁、ラーメンなどなど。
始まりには、まだ少し時間がありそうなので、
とりあえず、てんぷらうどんで腹ごしらえをしました。
せんべい汁も考えたのですが、せんべい汁では
お腹を満たすにはちょっと物足りないものがあります。
そして、甘酒を飲んで、テントのあちこちを見ているうちに
始まりの時間です。
太鼓、笛、手平鉦(てびらがね)といったおはやしとかけごえで、
踊りがはじまりました。
踊りはどうさいえんぶりです。
もうひとつのながえんぶりに比べると、動きが激しい踊りです。
烏帽子が揺れ、体が揺れ、地の眠りをゆさぶり起こします。
「ああ、この感じ」と思いました。
足元にはまだ雪が残っていても、そこに何かがかすかに
動く感じがするのです。
寒い思いをしながら見るから余計にその気配が嬉しいのです。
背伸びするようにして、次々に披露される踊りを観てきました。

お土産は、「十和田バラ焼き」と「佐世保バーガー」(なんで!)
おからのドーナツなど。

春は、まもなくです。


赤い実をこぼして骨がたっている   玉

目を開けて夜を映して春を待つ   かなえ