「おかじょうき」10月号


今日は、風が冷たくて寒くて、とうとう来たなって
感じの一日でした。
昨日、この町にもついに初雪が降りました。
青森市ではすごく降ったらしく、テレビで観ると
まるで真冬のようでした。
今日は、薄いダウンコートを着て出勤。
明日もきっと寒いだろうから、ブーツも用意をして
おかなかければ。
またまた、随分ブログの間が空きました。
すみません。
今月は所属している川柳の結社の締め切りが重なって、
ヒィヒィしています。
「川柳文学コロキュウム」、「川柳展望社」、
「連衆」。そして、東奥日報新聞の柳壇の選句。
今週の末には「あさひな川柳社」の句会もあります。
とりあえず、「川柳文学コロキュウム」と「川柳展望社」の分は
無事投句できました。新聞の選句も終了して、昨日郵送しました。
句会の分は明日考えましょう。「連衆」は今月末だから、
まあ、なんとかなりそう。
なんて事で、やっとブログが書けました。
最初の画像、もうすっかり時期はずれになってしまいましたが、
この町の菊祭りの様子からです。
菊人形、弘前市や他の町とは比べものになりませんが、
今年は五年ぶりの出品だそうです。
でも、これだけです。
昔はもっと沢山あってずらりと並んでいたんですが。

こちらは「イサバのカッチャ」。
服の部分が菊なんですが、来場者が一本一本差して
製作したものだそうです。

出店の様子です。焼き鳥、焼きそば、お蕎麦にうどん等など、
美味しそうな匂いがあちこちからしてきて。

まず食べたのは「ひっつみ」。「すいとん」のことです。
これもコナモンですね。
そしておにぎりと烏賊の生干し、「なまっぴ」というもので、
しっかりと腹ごしらえして(笑)いざ、会場へ。

これは懸崖ですね。

この菊はなんか迫力ありました。

こういう菊は奥州菊という種類だそうです。
丹精込めた菊の見事な立ち姿に、どこか鬼気迫るものを覚えて
しまう、無粋な私です。

奥州菊の特徴は、花弁のかたちにあるそうです。
一番外側の長い部分は「走り」と呼ばれ、
真ん中あたりは「抱え」、そして天辺の丸いキュッと
しているところは「掴み」と言って、このかたちの
バランスによって優劣を競うとか。
この花の形にするまでにどれほど精魂傾けたかと思うと、
鬼気迫ると感じた私の感覚もあながち間違っていないんじゃない。

会場では、日本舞踊やら創作舞踊の舞台も披露されていました。

とまあ、あれこれ観て小腹が空いたところで、
お蕎麦の匂いにつられて甘酒と一緒に一服。
一緒のテーブルになった年配のご婦人方とよまやま話を
しながら、まったりと秋の一日を楽しんだのでした。
この時は、締め切りのこととか川柳のこととかは、
すっかりどこかへ行っていて、あとで苦しむなんて、
思いもしなかったけど(笑)。

そうそう、ババヘラアイスもいました。
多分、もう今年最後じゃないかな。
向こうから来る男の子、しっかりババヘラアイスを
食べていました。



さて、「おかじょうき」の十一月号が来ているのに、
十月号の紹介もまだでした。
また、「無人駅」から好きな句を紹介させてください。


真っ黒な機関車だった父だった   角田古錘

のりしろをたっぷり取って立ち上がる   熊谷冬鼓

引き潮になれば足場を見失う   さざき逢石

20キロ30キロと欠け茶碗   滋野さち

こづかいも何も持たずに父が逝く   城後朱美

戻れないですか潮騒だけの町   杉山太郎

何度でもちちんぷいぷい立ち上がる   郄橋星湖

傍らに三年日記五十歳   土田雅子

天婦羅の衣言うことまだあるか   鳴海賢治

へとへとの麦わら帽子まだなにか   ひとり静

いいひとにされてしまってまだオトコ   前輝

そこんとこ攻めても続くブリザード   まきこ

真ん中は忘れ去られた秘密基地   まみどり

暑いけど好きだわ夏の光熱費   三浦昌子

八月の折れ目のついた日章旗  三上玉夫

新総理誕生カラスウリの花   守田啓子

花言葉見つめ返した日の記憶   山田楓子

風呂敷に包んで棚に飾られる   悠 とし子

思われていた頃の萩いまの萩   吉田州花

トリプルAはやっぱりブタの貯金箱   相田みちる

太ももを轢いたタイヤは適齢期   安藤なみ

口角を上げてべんちゃら男郎花   岩根彰子

待って下さい至急わたしをつくります   むさし


「欠け茶碗」の句、福島の原発事故に対する抗議の
振り上げた拳が見えます。
津波被害に遭った宮古市の住宅跡地にも、赤い欠け茶碗が砂に
埋もれていました。かけがえのない失われた時間が、
確かにそこにありました。




子ども川柳募集のお知らせです。
鳥取福山雅治こと門脇かずおさんのブログで発見!

第9回鳥取市鹿野町ジュニア川柳大賞」(全国公募)です。

http://kadoyan7.cocolog-nifty.com/blog/


宿題と選者    『  砂  』  森中惠美子 選

『わらう』 高田 羅奈 選

『歩 く』 門脇かずお 選

 投句締切 平成23年12月5日(月)※当日消印有効

応募要項などは、かずおさんのブログをご覧になって、
プリントアウトなさってください。

黒石の子ども達にも連絡お願いしますね。



本日の美味しいもの、もう出たんじゃないのと言う
声が聞こえそうですが、こちらは菊祭りの会場や
町中をフラフラ歩いていて見つけたものです。
りんごは紅玉、他に干し柿、赤カブの漬物、きゅうりの漬物など。
真ん中のお餅はキビ餅です。
これ全部で、千円しなかったと思いました。
収穫の秋です。


今日の句、句会の「机」の題で。
(私のは没だったけど)

ガンダムのシール机と問答す   玉

真夜中にときどき歩く木の机   かなえ