お水取り


今日も晴れました。
大雪のあと、晴れが続いたおかげで、
雪がみるみる溶けていきます。
車道の脇に盛り上げられた雪が溶けて、
車道に流れ込んで、その上を勢いよく走る車が
泥水をはねあげていきます。
気をつけなければいけません。
普段歩く道はほとんどが舗装されていますが、
ちょっとした脇道の水たまりや、その周辺の濡れたところも
要注意。
泥はね、この辺の方言ではスッパネとも呼ばれています。
足首だけでなく、ひどいときはふくらはぎのなかほどまで、
点、点、点と泥の黒子をつけること、しばしばです。
歩き方が下手なんです。
下手なくせに、毎年今頃から道が乾くまで、
そのことを忘れて、恥ずかしい後ろ姿になってしまいます。


画像は、奈良の二月堂のお水取りです。
赤松ますみさんが見に行ってらして、メールで
その様子を送ってくれました。
火の粉を浴びると幸せがやってくると言われているのだそうです。
これだけでもすごい迫力ですよね。
私も、一度見たいと思っているのですが、なかなか
機会に恵まれません。
今年はますみさんのおかげで、思いがけないおすそ分けに
あずかりました。
ますみさん、本当にありがとうございました。


「塩一トンの読書(須賀敦子) 以前に買って、
読まないでいた本ですが、なんとなく最近読んでいます。
「ひとりの人を理解するまでには、すくなくとも一トンの塩を
いっしょに舐めなければだめなのよ」の、書きだしで始まる
このエッセイ集は、著者のまっすぐな芯の通った言葉で、
紡がれています。といってもお説教っぽくなく、
本のこと、外国の暮らしや旅行で見た景色や事象、
それらから受けた刺激などが、力強い筆致で書かれているのです。
普段は、時代小説でまったりの私ですが、
そのまったりの合間に読むのがいい刺激になっています。


ポンポンと音して春は芽吹きます   玉

たった今咲いたと首を振る椿   かなえ