バックストローク

今日は、昨日とうってかわって寒い一日でした。
朝は春のコートでもよかったのですが、
帰りに職場を出たら、冷気と言うよりも
霊気に近い冷たさが、辺りに漂っていました。
バスを待つ間の寒さと言ったら、まるで苛めです。
逃げ場のない寒さに、バスが来るまでただ立ち尽くす
ばかりでした。
それでも、やっと梅とレンギョウが咲きました。
よそ様では、もう桜が散っているみたいですが、
こちらは、これからが花の季節です。
今日、帰りのバスの窓から見た梅は、
うすら闇に溶け込むのを拒むかのように、ほのかな
ピンクの翳りをあたりに滲ませていました。
この寒さに、その佇まいはけなげとも言える姿で、
思わず心の中で『ガンバレ…』と呟やいてしまいました。



岡山県を拠点にした、「バックストローク」という
川柳結社があります。
そこの結社の大会がこの間の土曜日の4月11日にありました。
「バックストローク」の句風は、「革新川柳」とも
「現代川柳」とも言われています。
「革新川柳」に対して、「伝統川柳」と呼ばれる
川柳があります。
その違いはやはり、句を読んでいただければ、
一目瞭然です。  
「BSおかやま速報」がアップされています。
   ↓
http://8418.teacup.com/akuru/bbs


手触り、匂い、音、味わい、色…のなんと賑やかなことでしょう。
個性と言う言葉では一概に括れない句ばかりです。
読むだけで、普段使っていない神経や筋肉がまるで
違う動きをしてしまいます。
のほほんと過ごしている日常が恥ずかしいです。


マッチ工場の犬が死んでる床屋の鏡   玉

くちびるで集めるこなごなのいのち   かなえ