はーるよ、来い!

また、降ってくれました。
それもお彼岸にです。
このあたりでいうところの「ヒガンジャラク」でしょうかね。
ちょうど、お彼岸のあたりに降るみぞれとか雪で道が
ぬかるんだりすることを言うんだけれど、
今回はぬかるみどころか、すっかり冬景色。
最初の画像、「また、雪ー!」と途方にくれるななと言うところでしょうか。
このあと、散歩というかパトロールに出かけて昼過ぎまで帰って
来なくて、またまた心配させてくれました。
雪はまだまだ降っていたし、けっこう風も吹いていたのにね。
帰ってきたら、毛が濡れてぼそぼそしていたけれど拭かれるのを
嫌がりました。
ななは悪天候の時に限って外に出たがります。
思うに、自分のテリトリーが心配で様子を見に行かなければという
心境なのでしょう。
そういう時に帰ってきたななの体からは、ちょっと黴臭いような
匂いがするのです。
わたしたちの知らない、ななの隠れ家的な場所があるのでしょう。
本当は出したくないけれど、いつもななの強情っぱりに負けて
しまいます。


青森県には、川柳の結社がたくさんあります。
会員が何十人もいるところや十何人のこじんまりとしたところまで、
それぞれです。
「ひらない吟社」というところの主催の沼山久乃さんから、
毎月出る結社誌の会員作品から、好きな句を選んでいただきたいという
依頼を受けました。ひらない吟社も少人数で頑張っている結社です。
久乃さんは女性ですが、ずっとひらない吟社を
けん引してきた方で、私の好きな川柳作家さんです。
引き受けさせていただくことにして、その選ばせていただいた
作品をここに載せてもいいと許可を得ました。
選句数は六句でした。
三月号に載った「私の好きな句」(609号から)。


洗濯の泡切れるまでいためもの   荒谷つる

女という証 あれこれ故障して   沼山久乃

年明けるチャフラフスカは七十二   尾形せいじ

雉子撃たれ雪山音なく暮れかかる   海音寺東山坊

初雪の田んぼワッフルに見えてくる   荒谷想伸

靴の音それは私の呼吸音   三浦敬光



 *「チャフラフスカは七十二」には参りました。
お好きだったのでしょうね。


そして、らきさん送っていただいた「旬」からも好きな句を
書かせてください。



底に居て何たる重さ池の水   竹内美千代

点と線あとは想像力次第   大川博

大切な服はたたんで捨てにゆく   千春

砂時計何度宇宙を見たことか   小池孝一

光るのは黙るつもりがないからさ   樹萄らき

したたかな薄ら笑いをくずさない   宮本夢実

私にはタンゴを踊る肩がある   桑沢ひろみ

火薬庫に屋根あり屋根に雪つもる   川合大祐

友達はあてにならない春の蝶   丸山健三



 *タンゴを踊る肩のセクシーさにくらくらしました。
艶やかで丸みを帯びている肩が目に浮かび、うーんエロスの匂う
句ですね。結句での言い切りにより、べたべた感のない
男前の句に仕上がっていると思いました。



さて、最近のななです。
あの大雪の日、まず風除室からじっと外を見て、

思い切って外に駆けだし、

しばし走りまわっているので

近寄って写真を撮りました。
「つめたーい、えいっ、えいっ」とでも言ってるのかな。
ネコって寒がりのはずじゃなかった?
そしてこのあとどこかへ走り去って行き昼過ぎまで帰ってきませんでした。
娘が探しに歩いたところ、散歩コースにトラとおぼしきネコの足跡と
ななの足跡を発見したというので、ちょっと安心。
それでもまた、例の和歌を玄関に貼っておきました(笑)

帰ってきたななが一休みしているところに娘がゆきだるまの
プレゼント。

今日も何だか不機嫌顔。
「雪さー、もういいよ」かな。

それでも日が差してくると、例の箱の中でお昼寝。
いつものななの顔です。

水仙の芽が出始めています。
春、待ってるからね。

先日、職場での大きなイベントが終わり帰宅したら、
娘から花束をもらいました。
退職お疲れさまと言うことだそうです。
さっそく花瓶に飾りました。
綺麗でしょう。
あとは残務整理にどれだけかかるかわかりませんが、
頑張ります!

今日の美味しいもの。
そのお祝いに娘と家人からのケーキです。
いちごのタルトは甘酸っぱく、春の味と匂いがいっぱいでした。


今日の一句。
玉さんは句会での「大雪」という題で。



雪だるま千体ならべ春を待つ   玉

くすぐったくて歯痒くて水仙の芽   かなえ