「おかじょうき」4・5月号


今日も、寒い一日でした。
まるで、秋の終わりのような冷たい霧雨と風に、
八重桜のピンクのはなびらが、あちこちに
散らされて、花の終わりを告げています。
もっと暖かい風に散らされたかったのでは
ないのかしらと思いながら、ガラス窓にはりつくピンクや
道ばたのこんもり濃いピンクを見やってしまったのでした。


「おかじょうき」4・5月合併号がとっくに届いています。
例の「青」の入選作品と選者の選評が掲載されていて、
どんと重い合併号です。
会員作品から、好きな句を書かせてください。


潮干狩のんきに根気でたらめで   林 紫苑

甘えるだけであります恋などと   前輝

昼寝から覚めると後期高齢者   三上玉夫

嘘を付くヘソがむずむずして困る   南山藤花

折れてつぶれて深いところに落ちている   むさし

乱れたいのにクリップでとめられる   守田啓子

居酒屋で春のうららを積み上げる   角田古錘

いきなりは反則でしょう紙の月   熊谷冬鼓

病み一つ五体のすべてかけ廻る   櫻庭 聡

もう走ることないだろう雪だるま   さざき蓬石

水だって下から上へ流れたい    城後朱美

だるまさんがころんだのは嘘だ   Sin

円の中これから出会う人もいる   杉山太郎

アルコール依存院外処方薬   須藤しんのすけ

鬱の虫白菜の芯噛んでいる   高橋星湖

ひとりごと燃やして部屋を暖める   中道文子


句会には、岸柳さんもお出になったようです。

「蒸」

湯気だけはまだある三月下旬なり   北野岸柳


「川柳ステーション2010」がいよいよです。

6月6日(日)13:00〜/アラスカ会館(青森市

第1部

「自由詠」 畑 美樹選(バックストローク所属)

「無」 佐藤俊一(青森市)・笹田かなえ(八戸市)選

「鎖」 きさらぎ彼句吾(弘前市)・前輝(青森市)選

「指」 斎藤あまね(弘前市)・むさし(蓬田村)選

席題(一題・2名共選・2句詠)

「 」(選者は当日の出席者から2名選出します。)

第2部 トークセッション

「川柳に未来はあるのか?」

<パネラー(予定者)>

畑 美樹(バックストローク)・佐藤俊一(触光)

菊池 京(青い実の会)・Sin(おかじょうき川柳社)

司会:むさし(おかじょうき川柳社)

大会費:2000円/懇親会費:3000円


来月と言っても、すぐです。
玉さんは行けるのでしょうか??
首に縄をつけてでも、引っぱって行きたいものですが。


画像は、最近のお気に入り、干し柿の焼酎漬けです。
田舎の味を売るお店で目についた干し柿
「焼酎に漬けると美味しいですよ」と言われて、
焼酎ならこれだろうと、お酒に疎い私でも知っている
いいちこ」。
じんわりまったり、いい具合に漬かっています。
こちこちだった干し柿が、柔らかく舌にとろけそうです。
焼酎にも、干し柿の甘さが溶けだして、これもいい味。
寝る前に干し柿をひとつ、焼酎をひと口がこのごろの
お楽しみです。


安っぽく笑ってしまう癖がつく   玉

たそがれは甘えるように着るシルク   かなえ