のんでのんでのんで

今日は、まさに初夏のさわやかな一日でした。
風も日差しも申し分のない心地よさで、
足取り軽く過ごすことができました。


さて、6月4日の蟹田行き、ご報告申し上げます(笑)
「おかじょうき川柳社60周年記念北野岸柳句碑建立除幕式」と、
「川柳ステーション2011」。
特別選者に、徳永政二さん(びわこ番傘川柳会)をお迎えしての
まさに記念すべき大会でした。
最初の画像は、その句碑と岸柳さんです。
大病をなさったのですが、このようにお元気になられました。
この句碑は外ヶ浜町蟹田地区観瀾山にあります。
ここには、おかじょうき川柳社で、以前「風」をテーマに
全国から川柳を募集して、そのときどきの特選句を句碑にした
ものもあるのです。

こんな風に石段を上っていきます。
後ろ姿は文音さん。希望する人は、ジャンボタクシーに乗って
上まで行けるのですが、果敢にも文音さんは歩いて登っていきました。
かっこいい。根性のない私は、もちろんタクシー。
そうそう、そのタクシーの運転手さんは千葉風樹さんでした。

こちらは、除幕前の句碑。森閑とその時を待っています。

そして、除幕の直前。句碑をはさんで向かって右側のパンツスーツの
女性は、岸柳さんの奥さまです。

除幕式には、外ヶ浜町の町長さんや教育委員長さんも
ご列席いただきました。
岸柳さんを囲んで、沢山の方々が記念撮影をなさっていました。
そのうちの一枚。
文音さん、州花さん、彼句吾さんのお三人と。

こちらは奥様と後ろに隠れているのはSinさん、そしてむさしさん。
むさしさんは、この日のために頑張ってきました。
無事にこぎつけて本当によかったですね。
岸柳さんは、挨拶で「あと、15年生きる。一日に一句ずつ作る」と
お元気な発言をなさっていましたよ。



さて、「川柳ステーション2011」の様子から。
呼びものの「トークセッション」。
今回のテーマは「北野岸柳と川柳」。Sinさんの司会で
パネラーは、徳永政二さん、三浦蒼鬼さん、むさしさん。
三浦蒼鬼さんは、黒石川柳社所属で岸柳さんをこよなく
尊敬している方で、蒼鬼さんの雅号は岸柳さんの句の


津軽蒼蒼鬼になろうとして暮るる


からいただいたものだそうです。
ちなみに、千葉風樹さんはやはり岸柳さんの句、


風の樹に五反六畝が吊るされる


からとのこと。


で、トークセッションでそれぞれ印象に残った「岸柳さんについて」では、
むさしさんは「カリスマであり化け物だ。二日酔いの頭で作った
『襟足にさざ波立てて脱ぐ喪服(表記不明)』というすごい句を
作ったのが忘れられない」
蒼鬼さんは「初めて岸柳さんの句に触れたとき、
ぼんのこがじゃわめいた(後頭部辺りがぞくぞくした)」
政二さんは「事象をナマの感覚で捉えている。それは具体的で、
観念的抽象的でない」というようなことを
それぞれおっしゃっていました。
トークを聞いているうちに、岸柳さんの句集「男の紙芝居」を
読み返してみたくなりました。

句の披講の徳永政二さんです。


特選句  夕まぐれしゃがんで待っているからね   濱山哲也


哲也さん、本当におめでとうございます。
いい句ですね。さすが、政二さんらしい選だと思いました。

今回の席題は「石」で、三人選だったのですが、
そのうちのおひとり、奈良一艘さんが、政二さんを特選に
抜いていらっしゃいました。


石だった 石段だった 母だった   徳永政二


ちなみに席題選者を私もさせていただきましたが、その特選句


石は捨てたかヒラメ筋鍛えたか   守田啓子


でした。啓子さんは、今回の大会であの鉄男さんや霜石さんを
おさえて、見事優勝なさいました。
啓子さん、本当におめでとう!


さて、大会のあとはお楽しみの懇親会です。
その懇親会では、うっかり私が言った
「北野岸柳を語るのに、男ばかりではどうかと思う。
女を抜きして岸柳を語れないでないか」という提案により
女性側からの北野岸柳さんを語ることになりました。
でも、残念ながらというかご安心くださいというか、
公表できない話はひとつもありませんでした(笑)
みなさん、岸柳さんとのなれそめや、その句に惚れた話などでしたから。

お料理は素晴らしいものでした。
釣りに詳しい方だったらわかるかも知れませんが、
この鯛。すごい大きさ!これとほぼ同じ大きさのヒラメもありました。

こちらはアブラメの焼いたもの。
他にホタテとエビのクリーム煮、シロウオの玉子とじ、
蟹田元気ブタの寄せ鍋、同じく元気ブタのロースト、
鳥の空揚げ、スモークサーモンサラダなどなど、
食べきれないくらいにそれはそれは豪華で美味しい
お料理でした。
余ったの、持って帰りたいくらいでした。(笑)
でも、その日は青森泊だったので残念ながら無理。
実は今回のこのイベントに、大阪から倉本朝世さんが、
来てくれたんです。
以前から、青森に来たいと言っていた朝世さんですが、
本当にその願いが実現ができたとは!
会えたときは、抱き合って喜びあいました。


朝世さんのブログです。
  
 ↓

http://garasuwohakobu.blog77.fc2.com/

句碑建立のことや念願の寺山修司記念館に行った時の
様子が書かれてあります。
翌日の5日は、政二さん、朝世さんの青森観光でしたが、
私もちゃっかり同伴させていただきました。
その様子はこの次に報告させていただきます。
どうぞ、お楽しみに。

ともあれ、無事に終わった今回のイベント、スタッフのみなさん、
本当にお疲れ様でした。そしてお世話になりました。
むさしさんの獅子奮迅の活躍はもちろんのことですが、
「おかじょうき」のアテンダントというかガールズというか、
女子部の活躍も特筆すべきものがありました。
これからもよろしくお願いいたします。

こちらは、当日配られた紅白のおまんじゅう。
掌につっしりと重く、なつかしい甘さでした。
今回の私の句はむさし選「野」の入選句からです。




三度目も生き返っちゃあ野次がとぶ   玉

広げればピクニックたためばあなた   かなえ