夏至の日に


今日も、晴れたり曇ったり雨が降ったりの
大忙しの空模様でした。
でも、帰る頃には落ち着いて、お風呂上りに見た夜空には、
半月よりふっくらしたお月さまが出ていました。
そうそう、雨と言えば、昨日の午後の雨の凄まじかったこと。
あっと言う間に、横なぐりの雨というより滝みたいな
水のかたまりが空から吹き付けてきて、もし、その雨に
打たれたら、私でも流されそうに恐いものがありました。
本当に落ち着かない、このごろの気象状況です。


今日は、夏至
せっかく一年で一番昼が長い日なのに、どんよりした空だった
ので、残念。明日から、少しずつ昼の時間が短くなって
いくのだと思うと、ちょっとさみしい。
夏が、思いっきり夏らしい日々であることを祈ります。


画像は、溝江豪さんの川柳の句碑です。
溝江さんは、私の川柳の恩人のお一人です。
去年の6月20日にお亡くなりになられ、昨日が
命日でした。夏至の日に溝江さんの訃報を聞いたのが
今でもありありと思い浮かびます。
(溝江さんのことは、去年の10月14日に
「溝江豪さん」のタイトルで書かせてもらいました。)
句碑は、ご自宅の前にあります。


蕾から葉桜までの定期券   溝江 豪


一年は、早いものだとつくづく思いました。
句碑を写す時、奥様に許可いただいたのですが、
その日は、あいにくの曇りだったので、
奥様が気の毒がって、ちゃんとした句碑のお写真を
くださいました。でも、お花があるこちらの方が、なんだか
今らしくていいような気がして、奥様には申し訳ないのですが、
私の写した方にしました。
でも、改めて、いただいた方も載せたいと思っています。
それまで、もう少しお待ちくださいますよう、
お願いいたします。
(ちゃんと色々調べないといけませんから。)


サッカーのオランダ戦のあとに読んだ本ですが、


笑酔亭梅寿謎解噺 4 「ハナシがうごく!」  田中啓文

珍しく現代ものです。このシリーズは大好きで欠かさず
読んでいます。大阪が舞台で、ひょんなことから
落語家に弟子入りしたロッカーくずれの男の子が、
落語の魅力に取憑かれ、めちゃくちゃなお師匠さんに振り回され、
迷いながら、泣きながら、笑いながら成長していくお話とでも、
言ったらのかな。なにしろ、お話のひとつひとつが落語が
下敷きになっているので、知らない落語でも、聴いたような
感じになるのがミソです。
どんな悲惨な書き出しでも、最後はちゃんとオチがついて、
目出度し目出度しと落ち着くのが、読んでいて安心です。
物語の男の子、まったくの素人だったのに、どうやらおそろしく
落語の才能があるらしいのです。その才能を見出したお師匠さんも
また、おそろしく個性的で、上方落語を聴きたくなります。
笑いは大事です。


梅雨空へでんでん虫は走り出す   玉

雲かかる月です前へ進めません   かなえ