十一月も

今日は、薄曇りの空だったけれど、見た目ほど
寒くなく、むしろ日が射さないぶん、外歩きには
いい日だったのではないかしら。
このところ、穏やかな日が続いて嬉しいかぎりです。
更新が、また滞っていました。
晩秋と初冬を行ったり来たりする季節を、楽しんでいます。
火曜日は、落語を聞いてきました。
この街出身の落語家さんで桂小文治さんの独演会です。
恥ずかしながら、この街出身の落語さんがいることを
知りませんでした。前座には、これまたこの街出身の
神田あっぷるさんの講談もありました。
神田あっぷるさんは、入門してまだ2年目ということで、
その初々しい所作は、とても好感が持てました。
小文治さんは、「金明竹」と「幾代餅」を演ってください
ました。さすがです。江戸の街にたちまち引き込まれて
しまいました。娘と一緒に出かけたのですが、最初は
仕方なさそうにしていた娘も、結構、身を乗り出して
聞いていました。笑いながらもほろっとしたりして、
なかなか充実した二時間でした。


そして、今日です。画像のところに行ってきました。
お寺さんが会場で、200人くらいも集まったような気がします。

会場の様子です。
プログラムは、第一部がこの街の作家、左館秀之助さんによる
講話。「三浦作品の表現について」。
書き出しの絶妙さに触れ、文章中の会話だけでもドラマになって
いるということをお話になっていました。特に方言については、
「方言は、生活を動かす言葉」と言っていたのが印象的でした。
第二部は、作品の朗読です。
男性と女性のお二人で、男性は「手踊り」(『冬の雁』より)、
女性は「時のせせらぎ・八戸」(『時のせせらぎ』より)を
それぞれの語り口で朗読しました。
朗読は、「間」が大事と言うのをいつか聞いたことがあります。
必要以上に感情を籠めないで、一語一語、丁寧にリズミカルに
読むのだとと聞きました。「間」は、「魔」だとも言って
いたような気がします。
久しく忘れていたそんなことを、ふと思い出しました。


今日の川柳作家全集は、鳥取の鈴木公弘さんです。
バリトンのお声が魅力的な方です。
また、勝手に好きな句を選ばせていただきました。


ハイレグの海辺が好きになり 通う

ダーウィンを学んでからの多情なり

いい春を迎えて欲しいスギナの子

かわらけに雨 獣の目を閉じる

人生き埋めてみずうみを眠らせる

野合とや骨のぶつかる音しきり

煙突の中を走ってくるうわさ

にわとりを殺した赤い羽根ですか

うわぐすり垂れて貫禄ある花瓶

脇の下から性格が出てしまう


骨太な男のひとの句だなあと思いました。
一句のなかで、ひらがなと漢字の使い方がうまく機能していて、
すんなり目に入ってきて印象に残ります。
勉強になりました。
公弘さん、どうもありがとうございました。


最近、すっかりデジカメの虜です。
常に持ち歩き、あちこちでカシャカシャやってます。

こちらも、そんなカシャカシャの一枚。
木々の葉も、だんだんまばらになってきましたね。

そして、こちらは飛んでる木の葉。
ピントがずれていますが、こんな風に動いているものが
撮りたいのです。
修行、修行。(笑)


そうそう、かもめ食堂以来、美味しいシナモンロール
探しています。仕事の帰りにパン屋さんに寄っているのですが、
なかなか巡り合えないでいます。
今日は、インターネットで検索して探したお店に行って
きました。

こちらです。うーん、ちょっとイメージと違いました。



50円5円玉よりちっこいね   玉

一円にふくらむ財布女かな   かなえ