九月と、「水脈」八月号


今日も、暑かった!
これで、何日言い続けているんでしょう。
でも、昨日のお風呂場みたいな暑さでなかったのは、
幸いでした。
昨日の暑さでは、一日の終わりにどっと疲れが
押し寄せて、ヘロヘロ。。。。
夏の最初の頃は、まだ、体力があって暑さに向かって
いけたけど、こうも続くとそろそろヘタってしまいそう。
でも、もう少しの辛抱。
頑張ろう!


さて、北海道の浪越靖政さんから、「水脈」第25号が
届いています。
岡崎守さんの「記号と川柳」という文章を、興味深く
読ませていただきました。
「  」(かぎかっこ)、!(感嘆符)?(疑問符)などの
記号のある川柳についての考察です。
「目で読む川柳」、「耳で聞く川柳」のところで、
改めて川柳の、韻文の立ち位置を思いました。
結びの「表現の記号化が進み、日本語が侵されていく」に、
思わず、自分の句を振り返ってしまいました。
「水脈」では、「創連 SOUREN」という、俳句の連句に似た
スタイルで、川柳を何人かで書いているページがあります。
作法として、
一、先行する川柳のイメージを受けて自作川柳をすること。
二、この規則を守って「創連」は続けられ、最終川柳の
下五の語か句をとり題名とする。
と、あります。
今回は、ゲストに「おかじょうき」のむさしさんを迎えて、
「月の船」というタイトルで巻かれています。
紹介させてください。


「月の船」

さむらいを乗せてうれしい縄電車   涼子

トンネルを出ると満開の花見席    むさし

どこまでもぴんくあふれるカバの口   麗水

あきらめを急かす現の花筏   倭文子

春愁のお腹がすけば起ちあがる   涼子

うまそうな月だ今夜は釣ってやる   むさし

長竿も高嶺の花にとどかない   麗水

深窓の月を待ってる蹲裾   倭文子

夢さめて衣ずれだったか床ずれだったか   涼子

ミサイルをあぶらかだぶらモカ・マタリ   むさし

闇をゆらしてアラジンのランプ吊る   麗水

フレディの葉っぱが止まった蛍火に   倭文子

空想の船が出るまでふねをこぐ   涼子

花びらの舟を月まで吹いてやる   むさし

すべりくる月の腕へ身をゆだね   麗水

西方へ風の向くまま月の船   倭文子 


しっとりした流れが見えますね。


今日から、九月です。
お約束の玉さんの表紙絵です。
これは、去年の日食のころのものですね。
金魚が涼しげです。
桶も中の水の雰囲気もよく出ていますね。
玉さんは、金魚すくいが得意だったりします。

こちらの画像は、「霜ばしら」という仙台のお菓子です。
この間、冷蔵庫を整理していたら出てきました。
仙台の「玉澤」というところのもので、
10月から翌年の4月までしか作っていない、季節限定品。
とても繊細な飴菓子で、口に含むと舌の上ですぐに溶けます。
夏の霜ばしら、せめてもの涼しさをどうぞ。


またひとり男を消した玉手箱   玉

見たものは秘密 夜道が濡れている   かなえ