「ノエマ・ノエシス」第15号

今日も昨日も雨の一日でした。
あんなに晴れたのが嘘のように、
しとしとしと…。
今日は、しっかりウール混のセーターを
着こんでしまいました。
明日は何を着て行こう、去年は何を着たっけと、
着るものに悩む季節となりました。


さて、「ノエマノエシス」第15号です。
夏号なのに、紹介がすっかり遅くなりました。
編集後記によりますと、高鶴礼子さんが、
世界一周クルーズ、ぱしふぃっく・びいなす号で、
船上川柳講座の講師をなさったとありました。
とても素敵なことですね。
礼子さんの講座の生徒さんは、いっそう素晴らしい
船旅ができたのではないかと思っています。
お疲れ様でした。


「雫座選評 巻十五 高鶴礼子」から紹介させてください。

衣更え糊を重ねて身を守る   山本 梢

「選評」
「『衣更え』に始まり、衣の縁語で仕立てた展開から急転直下、
はっきりとした句意が下五で示されるおもしろさ。
叙述の運び方に上手さと味わいがある。いい句である。」

すっきりと無駄のない礼子さんの評は、読むたびに
すとんと腑に落ちます。作品を一番に考え、さらにそこから
より以上の鑑賞を引き出して、ハッとさせられます。
丁寧に丹念に句を読む心を教えられるのです。

「第5回 ノエマノエシス句会祭座」が10月11日(祝)に
あるそうです。会場は大宮ソニックシティビル(埼玉県大宮市)。
時間は午前11時から。会費は2,000円。

席題 2題(当日発表)   稲元雅恵  坂本幸子

兼題 「点」  山本 梢   「馬」  宮崎杉の子
   「穴」  岡村都志子  「草」  矢吹香奈
   「鈴」  鈴木まちこ  「口」  本橋昌子
   「貝」  若山 巌   「縄」  舩木ひろ絵
   「二」  山口糸子   「桃」  中村香苗
   「鏡」  東條美世   「雑詠」 高鶴礼子 


大宮には、大好きな作家の松井今朝子さんがお住まいなんですよね。
いつか、行けたらいいなと思っています。


今日の画像、俗に言う「お稲荷さん」。
10月2、3、4日が稲荷神社の例大祭なんだそうです。
この街では、6月の神明サマがお祭りの始まりで
お稲荷さんでお祭りが終わると聞いたことがあります。
今日はずっと雨で、人影はありませんでした。
屋台もひとつだけ。
晴れたら、盆踊りもカラオケ大会もあったはずなのに。
社殿近くに行ったら、浴衣姿のおじさんがひとりいて、
あいさつをしたら「何人か来たら踊るつもりなんだけど」と
言っていました。
ずっと昔は、もっと賑やかだったのを記憶しています。
せっかくの土地のお祭り、なんとかならないものかと、
思いながら帰ってきました。



こちらの画像は、「ほうずきトマト」です。
大きさは、小指の先くらいです。
原産地は北米〜熱帯アメリカ。
ナス科ホウズキ属。ビタミンA、C、B群、Eなどがバランスよく
含まれているのだとか。
それも魅力ですが、この可愛さに惹かれています。
食べると、甘みと少しの酸味、あとなんの味だろう、
言葉にできない、なつかしいものが口中にひろがります。


少年と賭けをしたがる夜の河   玉

夜の川うれしいことは夜の底   かなえ