新聞の新春川柳


今日は、じわじわと冷気がまといつく
寒い寒い一日でした。
小寒です。
冬は寒いものですが、「寒中」の寒さは体に響きます。
今日、人生初めての「腰痛」というものを知ってしまいました。
坐骨神経痛はあるんです。でも、腰は平気でした。
ところが、今日、腰が妙に重だるくて、動きによっては、
ずしんとくるものが感じられて、ああ、これが
腰痛なんだと、その煩わしさを知りました。
私の周りには、けっこう腰痛持ちさんがいて、
あれこれ話を聞いていたので、特にお医者さんにも
行かず、とりあえず様子見にしました。
お風呂に入ってホッカイロ貼って、サプリメントを飲んだら、
ずいぶん楽になりました。
こうしてまたひとつ、人生の深淵を知っていくんですねぇ。


今日の最初の画像は、昨日の朝焼けです。
北国の寒い朝の朝焼けです。
ピンクと水色のグラデーションが綺麗で、朝の忙しい時間にも
関わらず、思わずカメラを持ってしまいました(笑)


こちらは、今日の空。
こんなに青空なのに、小雪がちらついていたんです。
冷たい風に吹きあげられて、キラキラキラ。。。。
これから、何度こんな空を見るんだろう。


そして、こちらは今日の帰り道の様子。
暗い凍りついた道を滑るように舞う雪。
まるで雪女の走り去るような冷え切った光景です。
それでも今日は雪が少ないぶん、まだいいんです。
あたり一面真っ白で、そこを冷たい風と雪が吹きすさぶ
日は、ちょっぴり北国生まれを恨めしく思います。
今年は、南の方でも雪が降っているとニュースで
やっていました。猛暑だった夏の次は極寒の冬なんでしょうか。
自然に試されているような気がしています。



さて、遅きに失してしまいましたが、こちらの地方紙に
載った、新春の川柳を紹介したいと思います。

まず、地元のデーリー東北新聞の「新年雑詠」(1/1)掲載より。


天位  本当の敵は老化だ新春の猪口      西山金悦

地位  みそっ歯の年玉の辞儀大人ぶり     石橋 珠

人位  新春も多忙を餌に生きる喜寿      津乃鐘 秀


秀逸  翔べそうな気がして助走する初日    八木田幸子

    福袋誘い誘われ春の街         板橋亀代美

    ペン先を花が零れる初日記       三浦潤子

    満願へ二の矢が向かう初春の的     野口 實

    振袖で飾る新春孫二十歳        中嶋みつ惠


そして、東奥日報新聞の新年の川柳。こちらも雑詠です。


天位  老母が居て今も昭和のお正月      濱山哲也

地位  チャップリンの貌で目覚める新春とする 千島鉄

人位  補聴器の電池を替えて初春を聴く    高橋岳水


秀逸  初日差す定位置におく飯茶碗      福間志津子

    ぺたぺったん兎は福を搗いている    碧井渓翠

    写メールでお裾分けする初日の出    大澤 香

    初春の希望に句読点は無い       小寺花峯

    正月が新幹線に乗って来た       熊澤 章


東奥日報新聞の方の天位、ここにコメントくださる濱山哲也君です。
おめでとう。本当によかったです。
哲也君らしい素直で明るい、好感の持てる句だなぁと思いました。
「昭和のお正月」は、懐かしくも新鮮でした。
ちなみに東奥日報新聞の選者は、この秋の川柳大会に特別選者で
いらした、津田 暹さんです。


寒い画像ばかりではさみしいので、可愛いのをどうぞ。
本当は、これを使って年賀状にするはずだったんだけど、
どうもうまく写真が撮れませんでした。


今日の句は、「おかじょうきの大会の」あとの懇親会でやった、
「酩酊一分吟」から。
一分吟ですよ、一分吟!一分の間に句を書くなんて、
おかじょうきのみなさんは、ほんと、怪物さんたちです。
玉さんの題は「おどり喰い」(読み込み不可)から。
私の題は「青春時代」から。
一分吟ですから。


のどを曲がってバナナが通過する   玉

わたくしをすてた男がまだ残る   かなえ