「林檎」と忘年会となな

寒いけれども、過ごしやすい日が続いています。
締め切りのある原稿をひとつ片付けました。
気ぜわしい師走ですが、まあ、なんとかなるでしょう。
最初の画像は「はっち」のイルミネーション。
ちょっとさみしい色合いかなとも思ったのですが、
建物が大きいので、けっこう迫力があります。


なかはられいこさんが、「川柳 林檎」誌に「雲の述語を考えながら」という
タイトルで前号鑑賞を書いていらっしゃいます。
これが最高にいいんです。
れいこさんの鑑賞や批評は本当に読み応えがありますし、とても勉強に
なります。私が句を読んだとき、漠然と思ったことをそれは解りやすく、
そしてもっと掘り下げて書かれてあり、納得させられるのです。
れいこさんの明確でポイントをはずさない書き方は、誰にも真似できないとも
思っています。
百聞は一見にしかずで、今日はひとつ紹介させていただきます。
「林檎 №528」から引用します。

  
   走っても走ってもまだ北海道   寺田北城

 『一発芸のような(褒めてます)二度と誰にも作れないような
(重ねて褒めてます)、元気がもらえる作品。こんな簡単な
言葉で、こんな単純な文体で「北海道」という地の特色を簡潔かつ
的確に表現されている。しかも臨場感が半端ではない。ひとは圧倒
されるほどの大自然の前では言葉を失うんだということを改めて思う。
唐突に、芭蕉の「松島やああ松島や」を思い出した。まっすぐな言葉の
強さを感じた作品。』


現在は朝日新聞の「東海柳壇」で選者をされており、その選及び鑑賞は
高い評価を得ているそうです。
そんなれいこさんの活躍に、かつてのアサヒグラフの「新子座」を重ねてしまいます。


さて、先週から昨日の日曜日まで忘年会が三つありました。

こちらは職場のちょっとしたサークルにお邪魔したもの。
先週の火曜日にありました。
英語がところどころに入る会話は、スリリングで和気藹藹としたものでした。
ちなみに英語で忘年会を「year-end party」などとも言うらしいです。

こちらのお皿だけの画像は、職場の忘年会。
金曜日にありました。席はくじ引きで、今年はずっと前に同じ部署で
十五年近くも一緒だったひとと隣合わせになり、その頃の思い出話しに
時を忘れました。

そして昨日はお習字の会の忘年会。今年はホテルの一室で開催。
最近はすっかりさぼっているお習字ですが、こういう席だけは
喜びいさんで出かけます。子ども達もすっかり大きくなって、
感慨ひとしおでした。お料理、みんな美味しくてデザートのケーキまで
完食してきました。


忘年会、あと一回あるんだけど、帰りが遅いとななの機嫌の悪いこと
このうえないので、考慮中。
遅く帰ると、ひっかくは蹴るは果ては真夜中に遊ぼう攻撃をしてきます。
こういうところは、群ようこさんの「しいちゃん日記」や「おかめなふたり」の
主人公のネコのしいちゃんによく似ています。

さて、そのななですが。

娘の部屋に来て、ちょこんとお座り。ずっと居てもいいのに、
カーペットの上でころんころんすると、そそくさと出て行くんです。

インコ部屋の前でひなたぼっこ。

突然、門の方へ走ったのでなにごとかと思ったら、よそのネコが
来ていて、こんな風にじっと逃げた方を見ています。

そしてひなたぼっこ用のダンボールに入って「来るなよ」とでも
言うように、前方を睨みつけています。

そうそう、こんな風に草の実をつけてご帰還のときもあります。
これでどこに行ってきたか解ります(笑)

ときどき、ベッドのななにこんな風にお水をあげます。
甘やかしすぎかなぁと思うのですが、こちらを上目づかいで見ながら
ぺろぺろ口の周りを舐めるので、「ななちゃん、お水なの?」と聞くと
「にゃん」です。こうなると、ついつい「はいはい、どうぞ」に
なってしまうのです(笑)

今日の美味しいもの。お習字の忘年会で食べたエビマヨ。
絶品でした。


今日の一句。この間のこの街の大会で「炎」という題で。
玉さんは地位、私は平抜きでした。
玉さんらしい句でしょ。



金閣の月はすこうし焦げてあり   玉


紫を抱きしめながら動かない   かなえ