昨日も今日も、十一月小春のそれは暖かく気持ちのいい日でした。
これからのきびしい寒さを思うと、今日のお天気は神さまからの
エールのように思えたのでした。
気にかかっていたところのかたづけなんかできてよかった。
おまたせしました。先週の日曜日の行われた「第６７回県川柳大会」の
報告をさせていただきます。今日書かなかったら、鳥取からおしかりの
お声が聞こえてきそう（笑）
最初の画像は、今回の特別選者で鳥取からいらした新家完司さん。
展望での、大先輩です。
完司さんは「川柳に表れた食文化」と題して記念講演をなさっている
ところです。「ごはん」とか「丼物」とかのジャンルにわけて、
それぞれの食べ物が出てくる川柳を完司さんのコメントを添えてお話いただきました。
何でも完司さんは、川柳を系統別に分けてコレクションなさっているとか。
その膨大な作業を垣間見る今回の記念講演でした。
内容も完司さんらしく、ユーモアと元気いっぱいのもので、会場からは
ときどき笑い声が聞こえてきました。
「うどん＆蕎麦」の時には、芳山さんが青森大会の帰りにわんこそばを食べに
行った時のエピソードや、「肉類」では子どもの頃、ソーセージをブタの
シッポだとお父さんに教えられてずっと「ブタのシッポ」だと思っていたこと。
「鍋料理」では 「佛さんに匂い供えてひとり鍋 高杉千歩」の句に、
「しみじみいい句だ」とおっしゃっていました。作者の高杉千歩さんは、
確か、故高杉鬼遊さんの奥さま。完司さんの眼に、鬼遊さんの面影が
浮かんだような気がしました。
そうそう、「パン」では「クリームパン割ってクリーム見て食べる 村田絹子」の句に
「クリームを見ながら食べたという報告句だけれど、人間の無意識の行動の面白さかなしさ
が出ていて、こういうの好きだ」ということも印象的でした。
最後に「ぼやっと食べずに注意深く食べると面白い句が生まれるかもしれない」と
締めくくっていらっしゃいました。
特別選の上位入選句。
題 「元気」
天位 目覚めたらもう太陽へ駆けている 斉藤 秫
地位 百通り泣いて転んだからポパイ きさらぎ彼句吾
人位 胃の中が「コケコッコ―」と鳴く朝だ 諏訪夕香
以下、宿題、席題は天位だけ書かせていただきます。
「お人好し」
天位 世の中のため消しゴムの滓になる 千島鉄男
「船」
天位 拿捕船がぽつんと寒い絵に浮かぶ 千島鉄男
「四面楚歌」
天位 奇跡のリンゴ四面楚歌から始まった 森 雄岳
「のろのろ」
天位 シグナルを待って化石になりました 辻井洋子
「無駄めし」
天位 無駄めしを小さな箱に閉じ込める 辻井洋子
「バランス」
天位 溜め息をつこう句読点を打とう 郄瀬霜石
「おもてなし」（共選）
天位 娑羅双樹うき世の風を差し上げる 福士慕情
「おもてなし」
天位 帰郷する日を棒鱈が待っている 千島鉄男
「顔」（共選）
天位 死に顔が笑っていればそれでいい 村井規子
「顔」
天位 面壁九年今も揺がぬ達磨の瞳 山本弘志
「つかむ」（共選）
天位 神様の右手ピンセットになってなっている 小野五郎
「つかむ」
天位 手をつなぐ一緒に出口考える 真美
こちらは参加者全員に配られた色紙。
墨痕鮮やかに、元気いっぱい。
懇親会のあとはお楽しみの二次会へ。
出ました。まずは「紅の舟歌」。やけに色っぽい歌でした。
恒坊さんが歌っているところへ参戦（笑）
哲也さんも負けていません。津軽弁の「スタンド・バイ・ミー」。
ちゃんと英語なんだけど、イントネーションがホント津軽弁（笑）
私は６時頃に退散しましたが、楽しい宴だったようです。
では、最近のなな。
風除室で毛づくろい中。引き出物のしまいこんでいたシーツやらで、
初冬の拵えにしてみました。
縁台で、「いんこちゃーん、遊ぼう」ってとこかな。
なな「トラや、ちゃんとお家に帰っているの？」
トラ「あーん？」
夜、家の中で遊ぶなな。ともかく動くものが大好き。
そうそう、晩秋さんにお知らせ。
なかはられいこさんのお家にもまりんちゃんという、それは可愛いねこちゃんがいます。
ななと、仕草や表情がほんとによく似ているんです。
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「そらとぶうさぎ」です
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今日の美味しいもの。二次会で食べた生姜味噌おでん。
青森名物のひとつです。
甘いみそだれに生姜の風味が効いていて美味しかったです。
今日の一句。
玉さんの句は先だっての大会の「虫」と言う題から。
わたしの句は「つかむ」で眞理子さんから人位、霜石さんから地位を
いただきました。
ぼろぼろになってファーブル昆虫記 玉
やっかいなものをつかめばなまぬるい かなえ
