初秋

習字を習っています。
って書いてなんか変。(笑)
書道と言えばいいのかな。
日本語はむずかしいですね。
とまれ、今日はそのお稽古に行ってきました。
お稽古は月に3回ほど、土曜日の午後からです。
家からバスで15分くらいのところにある公民館でやっています。
たまたま知り合った人が書道の先生で、最初はその人の自宅でやっていたのですが、
人数が増えたこともあって、公民館に場所を借りて行っています。
もう、4年目になります。でも、さぼってばかりでちっとも上達しません。
それでも、先生は「のんびりやってね」とやさしいのです。
先生、あまり甘やかさないでください。(笑)
小学生や中学生もいっしょなんですが、彼ら彼女らは私よりも大先輩です。
それは見事な字を書きます。大会でもよく上位入賞しています。
将来が楽しみな子たちです。

筆に墨を含ませ、半紙の上に置いてお手本の字を見ながら、
一字、一字確かめるように書きます。
すると普段知っていて書いているはずの字がどう書いていいのか
一瞬わからなくなる時があります。そんなときは、もうダメです。
がたがたの字が半紙の上でのたくって悲惨なことになるのです。


白い紙と黒い墨のある意味とても単純な世界ですが、
筆を静かに運ばせているとすーっと自分がそこに引き込まれていって、
辺りに誰もいなくなり、ただ静謐な時だけがあるという感じになります。
ひと月に何度か過ごすそんな時間をこれからも大事にしたいと思っています。
ちなみにきょうのお手本は「あき能佐那可」。「あきのさなか」と読みます。
それを草書体で書くのです。(草書体!)
頑張ります。
そして、秋まっさかりの時までにはちゃんと書けるようになります。


今日は一日、風がとてもさわやかで、空も青く高く雲も白く、
申し分のない秋の入口でした。
夕食のときには、どこからか盆踊りの唄や三味線の音色が
澄んだ夜風に運ばれてきたりしました。


砂浜の月の匂いのする手紙   玉

くだものと書くときちょっと手が濡れる   かなえ