秋の夜長

いいお天気が続いています。
三連休、明日で終わりですが川柳のお仕事の方も
なんとか目途がつきました。
三連休でよかったとしみじみ思っています。
本も読めました。
アマゾンに頼んでいた本が届き、寝る前の読書を
久々に堪能しました。
今日までに、四冊読めました。


『みちのく麺食い記者宮沢賢一郎  奥津軽編「完黙」』 相場英雄

私にしては、珍しく現代ものです。
「奥津軽」が舞台と知ってつい買ってしまいました。
五月の連休に行ってきた五所川原や青森の県立美術館が出てきて、
親近感を持って読めました。
あと、それぞれの土地の美味しそうな食べ物が出てくるのに
興味を惹かれました。
黒石の「つゆやきそば」や初めて聞いた「天中華」。
なんでもラーメンにかき揚げが乗っているらしいのですが、
今度機会があったら挑戦してみようと思いました。


『知らぬが半兵衛手控帖 「捕違(とりちがい)」』 藤井邦夫

臨時廻りの同心が主人公のシリーズもので、罪を憎んで人を憎まずの
主人公の姿勢が好きで読み続けています。
どうしようもない悪人もいる一方でやむにやまれず罪を犯すひともいて、
そう言ったひとをそっと見逃すところに共感してしまうのです。


慶次郎縁側日記「夢の中」』 北原亞以子

これも人情もの。
「仏の」とあだなされた元同心が主人公なのですが、
脇役も個性的で、長く読んでいるせいか、それぞれのひとの
これからとかも気になるのです。
連作で今回は一冊に八話の物語があり、大きな事件はないのですが
「ああ、こういうひといるよな」「こういうことあるよな」と思ってているうちに
一話が終わり、次のお話へと読み継いでいきます。
確かNHKでも放映したような気がします。


『人情時代小説傑作選「赤ひげ横丁」』

「横丁シリーズ」の今回は医術がテーマが物語です。
池波正太郎山本周五郎菊地秀行乙川優三郎杉本苑子
五人の作品はどれを読んでも、現在の医療の現場につながるのです。
少し時間をおいて、もう一度読むつもりです。


秋の夜長の読書は、普段よりしみじみ感が強いみたいです。


入母屋の屋根が大好きごんぎつね   玉

木の実降る太郎二郎の森にふる   かなえ