栞紐

今日も、昨日の予想に反していいお天気でした。
洗濯物が気持ちよく乾いてくれました。


川柳のお仕事の原稿、脱稿。
明日、郵送します。
なんだかんだと言いながらもこれで三回目。
今月の末には、もうひとつ選句があって
まだ気が抜けません。
最初はしんどさが勝っていたけれど、
今回終わってみて、ずい分勉強になったのを知りました。
漠然と思っていたものを文章にするのは、思った以上に
根気のいる作業で、でも書き終えたときはからっぽになったと
思うほど達成感があります。
大した文章じゃないけれど、今の自分のありったけで向き合うのだから
やっぱり真剣勝負です。
川柳のことについても、解っていたつもりのことをもう一度
見直す事ができて、これもまたいい勉強になりました。
この機会を与えられたことに心から感謝します。


この間、用があってこの町の図書館の近くまで行ったので、
久し振りに図書館に寄って、本を借りてきました。
仕事の帰りだったので、行った時はもう閉館時間が迫っていて
あたふたと選んだのはやはり時代小説です。
北原亞以子の『慶次郎縁側日記「月明かり」』。
寝る前にすこしずつ読んでいます。
本によっては、読みさしのページにはさんでおく栞紐があるのがありますが、
この本にもやはりついていて、重宝しています。
そしてこの本の栞紐、前に借りた誰かがしたと思うのですが、
端っこのあたりが玉結びになっているんです。
確か、前にもそんなことがあって、その時の本は
平岩弓枝のものだった気がします。
この玉結び、いいです。栞紐をつまんで本に挟む時、
指先が滑ることなく、しっかりと落ち着いてくれます。
公共のものに手を加えるのに賛成じゃないひともいるかも
しれないけれど、私はこの工夫、気に入っています。
そして、私も栞紐のある本を借りたときはこっそり結んでいます。
どんな人がしているのかは知りませんが、なんとなく私と本の趣味が
似ているのではないかなぁ、本を大切にする人じゃないかなぁとも
想像しています。
多分、会うことのないだろうお人ですが、会ってみたい気がします。


いっぱい泣いて大きくおなりテディ・ベア   玉

ぬいぐるみ抱けば抱きしめられている   かなえ