連衆 56号



今日は、夕方までどんよりの曇り空でした。
昨日は、ヤマセがひどくて、一日中冷え冷え。
それに比べると今日はうんと気温も上がって、
あたたかいというより生ぬるい空気が立ち込め、
昼ごろには、雨も降ったりしました。
桜には、止めの雨です。
花散らしの雨、桜雨。
地面のあちこちに、濡れた花びらがひたひたと
張り付いて、なんだか切なげです。
あと何日、桜、咲いているんだろう。


画像は、向かって左が昨日のヤマセの様子です。
右が、今日のほぼ同じ時間の同じ道のものです。
仕事の帰りに、バスの中からで時間は午後六時ごろ。
こんなにひどいヤマセは、あまり記憶にありません。
昨日、何気なく携帯で撮っておいたのですが、
今日も同じ道を通ったので、撮ってみたのです。
下手な画像ですが、雰囲気が解っていただければと
思います。
これからの季節、こんなにひどくならないだろうけれど、
こういう日が続きます。
覚悟しなければなりませんね。


「連衆」2010・4 56号が来ています。

勝手に好きな句を書かせていただきます。

ひらがなのもつるゝさわぎ春の火事   森川麗子

朝顔の紺を撫でつゝアジアまで     森川麗子

転職の果てに文体ころがれり   藤田踏青

あの漢 野焼きの匂い 恥骨まで   藤田踏青

恋猫の飛んで転生拒みたり   谷口慎也

夜桜やいつか覚えし鰓呼吸   谷口慎也

結界の縄のゆるびも十二月   野村尚子

近松の情死の甘美ぼたん雪   野村尚子


今回、「編集部推薦作家」と言うコーナーがありました。

みんなみの深きところへ月還す   下村直行

草城やけむりのごとき夏蒲団   下村直行

同人作品、会員作品は、「五句選」の関係上、
内緒です。

招待評論は「後生畏るべし」と題して、江里昭彦氏と
「血が凍りつく」と題して、前田霧人氏。
どちらも、私にはちょっとむずかしいのですが、
少しでも、わかるところがあればと思いながら
読んでいます。


どの辺で骨を落としてきたんだろう   玉

私だけ残して眠る春の町   かなえ