「旬」190号



おだやかな冬の一日です。
昨日は冬至で、今日から少しずつ日が長くなるのよね。
寒さはこれからが本番だけど、そう思うだけでちょっとは
気分が違います。
骨のヒビの方も少しずつ痛みが薄くなってきました。
ご心配をおかけしました。

さて、最初の画像。
恥ずかしながら、初めて「第九」を生で聴いてきました。
職場のうんと若い人が出演するというので職場のかなり若い人と、師走の午後を
音楽の世界にどっぷりひたってきました。
演奏はこの街の市民フィルハーモニー交響楽団、出演者もこの街のひとたちと
久慈市二戸市、そして釜石市からの参加があったそうです。
この街出身のプロの指揮者、ソリストもやはりこの街出身のプロのひと三人と
あの、ジョン健ヌッツオさんが出演していました。
正味一時間半の演奏でしたが、とても感動的でした。
特に最後、何度目かのアンコールのあと、もう終わりかと思ったとき、
「花は咲く」を全員で歌い出した時は、不覚にも涙がこぼれました。
多分、他の観客の方々もそうだったと思われます。会場に厳粛な空気が
流れたのを肌で感じました。
聴きに行ってよかった。
同僚が「今度、宝塚を観にいこうかな」って言ってました。
わたしも、お芝居も見たくなりました。
舞台ってこんな風に刺激を与えてくれるものだと、再認識をした
帰り路でした。

樹萄らきさんから、「旬」の190号をいただきました。
ずっと送られてきていたのですが、私の怠慢でなかなか紹介
できなくていました。ごめんなさい。
続151号からの190号。隔月刊とは言え、単純に考えても
6年以上の月日が経っているんですね。
今日は190号から好きな句を紹介させていただきます。


コオロギが鳴くなら俺もつきあうか   小池孝一
*「俺」がいいです。なんてシャイな男性でしょう。
横を向きながら、一緒にコオロギの音色に耳を澄ませている情景を
思い浮かべています。


月明かり「仲直りはできましたか?」  千春
*満月ではないような。少ーし欠けているまろやかな線の月明かりに
完璧ではない私は、励まされるのです。


僕はもう妄想ですが宇宙です   川合大祐
*『人間も自然の一部です』といつか精神科のお医者さんに言われた
言葉を思い出しました。妄想ではありませんよ。


素通りはさせない何も言わせない   樹萄らき
*この啖呵、かっこいい!
「あんたはあたしのものだけど、あたしはあんたのものじゃない」と言った
伝説のストリッパー、一条さゆりを思い出しました。
このプライドは女の勲章です。


手にとどく物はそんなに欲しくない   池上とき子
*そうだよね。ネコだってなかなか思い通りにならないところが、
魅力のひとつ。


バッタとぶいてもたってもいられずに   大川博
*ひらがなとカタカナだけに、バッタの切なさを感じました。


ただたんの枕なげではなさそうだ   宮本夢実
*上五のひらがな書きがポイント。「の」の使い方も
工夫があって、読者は立ち止まってしまいます。
政治の世界のやらせみたいなやりとりを書いたと読んでも面白いかな。


かたぐるま順番待って日が暮れる   桑沢ひろみ
*結局、かたぐるまはしてもらえたのでしょうか。
ずっとまちぼうけの寂しさが、ほろ苦くよみがえりました。


山頂の銀嶺これが気迫だね   丸山健三
*長野ならでの気概ではないでしょうか。
きらきら陽に輝く銀嶺を見上げながら、丹田にギュッと力を
込めている日本男子がいます。

それぞれの個性が眩しい句群です。
らきさん、いつも本当にありがとう。


さて、ななですが。

夜には部屋の中で寝るようになりました。
最高に嬉しい!
初めてのソファーでいささか緊張気味?

暖房の温風が気持ちよさそう。
うーん、ころころのびのびー。

テレビのサザエさんを、本気出して観ています。

れいこさんちのまりんちゃんが大福餅なら、ななは
さしずめ白菜です。どっしりとしたお尻、たくましいでしょ。

爪とぎがすっかりぼろぼろになりました。
クリスマスプレゼントに、ここの爪とぎ新しくしようね。

めりーくりすます
分かりにくいけれど、サンタさんの帽子をかぶっています。
 お姉ちゃんからのプレゼントです。(ななには迷惑かも(笑))



今日の美味しいもの。
バターケーキのクリスマスケーキ。
昨今では、ちょっと珍しいでしょ。
一足早く、美味しくいただきました。
明日は生クリームのケーキを食べます(笑)



今日の句。玉さんは句会の「荷札」の題で。


北帰行荷札ひらひら風になる   玉


つんと鼻まぶしいものを嗅ぎ分けて   かなえ