川柳とふたつの舞台から

今日は、ずっと曇りでした。
薄い灰色の空模様でしたが、思ったより寒くなかった。
爽やかな秋空ももちろん好きだけど、こんな風に
静かな曇り空も落ち着いていいものです。


さて、昨日の日曜日にあった「北日本川柳大会」
無事、終了。
玉さんもちゃんと参加しましたよ。
そしてサプライズな参加者がおひとり。
はるばる弘前からお車で関野艸太郎さんが来てくださいました。
嬉しかったです。
おかげで玉さんも大分刺激になったようで、ものすごい句を
書いてくれました。
くれましたけど、ここではちょっと書けない。
もったいぶっているわけではありません。
「書く」と言う題で、私の選だったから言えるんだけど、
全部、漢字。万葉仮名に似せて、でも、それぞれにちゃんと
意味があって。発表になったらここにちゃんと書きますね。
玉さんファンの方々、どうぞ、お楽しみに。
艸太郎さんもすごかったです。
三位入賞。ほとんどの選者さんに採られていたんじゃないかしら。
大活躍の艸太郎さん、玉さんと一緒のテーブルで嬉しそうでした。
いや、玉さんの方がもっと嬉しそうでした。
何しろ、お互いキャラが被ると言い合うくらいに、
キャラが被っていますから(笑)。
という具合ですから、大会のあとの懇親会も和やかに楽しく
過ごすことができました。
大会のことは、句が発表になったら、また書かせていただきます。


さて、大会も懇親会も無事済んだあと、私はもうひとつの
予定がありました。

こちらです。
この三月にお亡くなりになった舞踊家の豊島和子先生の
追悼公演です。
ちょうど重なったものです。
午後一時からの公演でしたが、プログラムの多さに救われました。
ちょっと用足しをして会場に駆け付けた時は、
ちょうど最後のプログラムの始まる時で、なんとかひとつでも
観ることができて、本当に嬉しかったです。
舞台は、優れたお弟子さん達のそれは素晴らしいものでした。
ダンスの舞台を言葉で言うのは本当に難しい。
光と色と闇と音が交差し点滅し、その中ではじける肉体の
存在は、大人であろうと子どもであろうとくっきりと
屹立していて、観客の私は、ただただその流れに押されていくだけ。
久しぶりに、堪能という感じに満たされました。
私も以前はそこの場所に深く関わったことがあり、その時は
言葉に出来ないくらいお世話になりながら、疎遠になっている
現在を思うと申し訳なさでいっぱいになります。


舞台は撮影禁止でした。こちらの画像は受付で販売していた
当日のプログラムというか「豊島和子追悼写文集」とあった冊子の
表紙からです。

中から一枚だけ。
先生の踊られた「お背戸に木の実が落ちる夜は」(2007年の舞台)。

そして裏表紙の写真。
見覚えのある踊りです。
ギンリョウとはギンリョウソウという故人の好きだった
植物の名前だとか。
インターネットで調べてみると、その姿は確かに
和子先生の面差しをほうふつとさせられるものが
あります。
うつむきながら凛として、でもどこか微笑みを浮かべているような。。。

こちらは舞台が終わって帰る時に受付でいただいたお花です。
多分、この日沢山の花束やお花が贈られたのだと思われるのですが、
それらを小分けしてくださったのでしょう。
観客のみなさんがそれぞれに抱えていました。
ありがとうございました。
先生の踊り、ずっとずっと忘れません。


そして、舞台をもうひとつ。

金曜日の夜に、こういうライブがあって娘と仕事帰りに
寄って観てきました。
十日市秀悦さんは、八戸出身のタレントです。
高校時代に演劇に目覚め、卒業後上京してその夢をかなえました。
八戸弁にこだわってのこの一人芝居は、まさに彼の才能が溢れるものでした。
彼は、50人ものキャラクターを今回のように演じているとか。
今回は浜の漁師、その妻、妻の若い時、その息子、その嫁、という風に、
見事に一人で演じきりました。
笑わされたり、ほろりとさせられたり、この日もまた、本当に
久しぶりにお芝居の舞台から発せられる「心」が伝わるのを
覚えました。
役者と観客の一体感といったものを、確かに感じてきました。

このライブは今週の27日(木)まで、はっちで行われています。
チケットは前売り2,500円、当日2,800円。
会場は午後6時、開演は6時30分となっております。
これは、イチ押しの絶対のお勧めです。
もし、行かれる方がいらっしゃいましたら、照明も気にかけてください。
夕焼けの場面とか、星空とかそれは綺麗ですから。



さて、お楽しみの今日の美味しいもの(笑)
川柳大会の懇親会のごちそう。
こちらはチラシ寿司。イクラや蟹などが入っていました。

揚げた茄子と春雨が美味しいエビチリ。

そして玉さんが一番美味しかったという鰈の煮付け。

艸太郎さんがこんなに綺麗に食べていました。
ホント、見事ですよねぇ(笑)


今日の句は、大会の「欲」の入選句からです。


茶坊主よ風はどこから吹いてくる   玉

欲望は確かにあったみみずばれ   かなえ