十月もおわり、、、


あっと言う間に10月も終わりです。
何をしていたのか覚えていないほど、本当にあっという間でした。
今月のはじめに、高校時代の恩師のお葬式がありました。
恩師にはとても大きな恩があり、とても大きな影響を受けました。
演劇しかり、書くことしかり、恩師の背中をいつも追っていたような
気がします。なんだか、ぽっかり穴が空いたようなそんな心持でいます。
ちょうど、新子先生がお亡くなりになったときのような、
喪失感があります。戒名はきちんと覚えていませんが、
お焼香のときに見たのですが、最初に「開演院」とあったのだけが記憶にあり、
多分、お芝居のことだとなと思い、あの世に行っても、また先生と
お芝居ができると思ったら、あの世も悪くないなと、思ったのでした。


さて、20日にこの街でも川柳の大会がありました。
最初の画像がその時の様子です。
玉さんもちゃんと来ていて、大活躍でしたよ。
わたしも選者をさせていただきました。
題は「それぞれ」。
そして、玉さんの句を天位に採りました。
選句中、正直に言えば、句箋を手にしたとき、玉さんの句だとわかりました。

 
  ストローの先よりロケットを飛ばす   玉


これのどこが「それぞれ」なんだと思われる方もいらっしゃると思います。
でもわたしはこの句を読んだ時に、「それぞれ」って
何でもアリでいいじゃないか、「それぞれ」なんだからと
教えられたような気がしました。
「それぞれ」はまことに間口の広い題です。
「それぞれの秋」とか「それぞれの人生」なんて句もありましたよ。
そういった句を読み続けていて、ぽんとこの句を手にしたとき、
まさに釘付けになりました。
ストローの先よりロケットを飛ばすという、
(より、がいい仕事しています。作者の意志があります)
奇想天外の発想のなんと面白いこと。
こんなに想像力をたくましくした作者に敬意を表し、
選者にここまでの句をぶつけてもらったことに、
感謝の念すら持ったものでした。

私も今回天位をいただきました。


「隣」という席題で


   勇気ってきっと隣の子を叱る   かなえ


実はこの句の「子」はトラのことなんです。ネコです。
トラは夏以来、ずっと家に入り浸りで、Hさんによると、
その家の子は「トラ、帰ってこない。どこかに行っちゃった」ってことになって
いるらしく、そのどこかのウチとしては、正直困っているのです。
寒くなってきたので、家の中に入りたがるし、ななのごはんはガツガツ
食べるし、ななのベッドにも平気で寝るしで。
もちろんトラにも来る度にごはん、あげているんだけどね。
家に帰らないのは、こっちが居心地いいからなんだろうけど、
それはちょっと違うでしょ。まあ、トラもなついてしまって可愛いとこ
あるけれど、やっぱり自分の家に帰らないとね。
それで、可愛いのをぐっとこらえて「こらーっ、トラーっ」となるわけです。
そんな気持ちで書いたものの、ネコじゃ採られないよねぇと、
つい、色気を出して「子」にしたのですが、今は採られなくてもいいから、

   勇気ってきっと隣のネコを叱る

にすればよかったって後悔している次第です。


とまあ、こんなあんなの大会でしたが、無事終わって、来月には
県大会があります。さて、どうなることやらです。



おまたせしました。
最近のななちゃん。


さむくなったからか、ネコ用のコタツの中がすっかりお気に入りで、
家にいる時はこんな風にしています。

鳥の鳴き声にも反応のすごいこと。
でも、下手に「どんな鳥だろうねぇ」なんていうものなら、
獲ってきたりするから、用心、用心。

トラとこんな風にじゃれあっています。
トラは迷惑かも(笑)まるで子離れしないおかあさん(笑)

そうそう、最近の一番のお気に入りの
このエビのぬいぐるみには、またたびが仕込まれているそうで、
ものすごい勢いで蹴りまくりです。
先に買った、緑色のお魚もあるのだけど、そちらはもうよだれでべとべと(笑)

この顔を見ると、どんなに嫌なことがあっても忘れます。



今日の美味しいもの。
大会で食べた、多分鳥団子のお鍋。
食べてる途中で写真撮るのに気がついて。
この後に、ご飯を入れて雑炊にしたのですが、
それもまたおいしかったです。

今日の一句。
どちらも大会の「杭」の入選句です。


どうしたらとうふに杭が打てますか   玉

わだかまり 確かに杭を抜いた穴   かなえ